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ソフトボール

ソフトボール

左腕を空へ伸ばし打球に向かって走ると
ソフトボールがスパンとグローブに収まった
彼女は驚いて夢から覚める
まだ夢の余韻が残る頭の中で
レフトからキャッチャーの方へ必死に
バックホームのボールを投げる
腕を大きく振った感覚が残る
昔練習していた河川敷のグラウンドの
雑草と炎天の匂いが脳に満ちる
彼女は起き上がる
傷ついたままでは終わらない



note で展開されている季刊詩誌「Σ詩ぐ魔」第9号に掲載していただきました~!


ちょっと気を抜くと更新ができなくなってしまい、気づいたら何ヶ月もたってしまってました。またぼちぼち再始動していきたいです。

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