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戦略と戦術について

先日、お取引先に伺う際、突然の豪雨に見舞われましたが、幸い地下道で駅から直結でしたので雨に濡れずに済みました。これがもし地上を歩いていかなければならなかったとしたら、ずぶ濡れになっていたでしょう。

朝のうちに雨が降っていたら大きな傘を差して出かけますし、午後からにわか雨とわかっていたら折り畳み傘を持ってでかけます。

濡れずに現地に着くということを目的とした場合、「戦略」にあたるのが傘を持って行くということ。「戦術」にあたるのがどの傘を持って行くのかといことと言えそうです。

戦略とは

ビジネスにおいては売上高○○円達成、来期新卒採用○○人など様々な目的があります。

戦略は目的を達成するための方向性です。

中小企業となれば経営資源も限られてくるので、自社のドメインをどうするのか、顧客ターゲットをどうするのかなどを決めて、使える経営資源を集中投下するための方向性をしっかり練る必要があります。

戦術とは

立てた戦略を達成するための具体的な行動を決定していくのが戦術です。

経営資源、すなわち人・物・カネ・情報・時間をどのように使って戦略を達成するのかを決めます。

戦略と戦術

戦略を立てるには、売上高○○円達成とか来期新卒採用○○人など具体的に決定します。
ここが曖昧ですと何をすれば良いのかがわからなくなってしまいます。

そして戦略を決定したら、次は戦術を決めていきます。
戦術はひとつの手段ではなくできるだけ多くの手段を練りましょう。

売上○○円達成という戦略を立てた場合、
・客単価UP→1品単価をUP上げるのか、買い上げ点数UPさせるのか
・営業活動に注力し顧客数UP
・魅力的な商品開発をする
・広告宣伝を強化する
など、複数の手段を検討します。

こうした手段の中から、自社経営資源を効率的に活用でき、実現可能なもの
を戦術として選びます。


やりたいことややらなければならないことが盛沢山でどこから手を付けて良いかわからないという方もいらっしゃると思います。

戦略を立てるときに大切なことを競争優位の戦略や5フォース分析でも有名な、アメリカの経営学者のマイケル・ポーターはこんなことを言っています。

戦略とは、今何をなすべきかを明らかにすること以上に、
今何をなすべきではないかを明らかにすること

もしも、戦略策定に悩んでいらっしゃるのであれば、やらないことをまず決めてみることから始めてみてはいかがでしょうか。





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