生きることを選んだあの日から。

私は過去のnoteでも伝えたことがあるが、自分の人生を終わらせようとしたことがある。

あれは令和の元号に変わってすぐだから、もうすぐ5年が経つ。

当時の私は今より統合失調症の症状がひどく、本当は会社で働ける状態ではなかった。それを何を思ったか、無理やり働こうとして、そしてすぐダメになった。それで人生に希望が持てなくなり、人生を終わらせようとビルの屋上で階段から飛び降りようとした。

でもできなかった。私にはそんな勇気がなかった。それに今死ぬくらいなら、もう少しだけと自分に言い聞かせた。それで飛び降りるのはやめた。

それからは数カ月は私にとって最悪だった。会社には親と共に謝罪し(無断欠勤をしたことにたいして)、せっかく入れてもらった新卒の会社をわずか1週間で退職した。大学の時から上京していたものの、地元に強制送還になり、無職のまま、病院に通い続ける日々が始まった。

仲良かった友人は数名を除いて私とは関わらなくなり、最終的に私の方が気が狂って、ラインのアカウントを消してしまった。そのせいで友人関係は破綻した。

親戚にもいろいろ言われた。もちろん両親にも。

そして孤独に耐えられなくなって、「どうしてあの時飛び降りなかったのだろう」と毎日思うようになった。

毎日私は辛かった。今日一日を生きるのも精一杯だった。

そして5年が経った今、私はどうか。
気がつけば、「どうしてあの時飛び降りなかったのだろう」なんて思わなくなった。

私の最近のnoteを見ても、情緒は安定していると思っている。復活とまではいかないまでも、私の人生はあの時より、少しはマシだと思えるようになった。

彼女は人生でいたことないし、もうすぐ30歳なのに結婚もしていないし、年収も低いし。たぶん10代の自分にとって、上京を夢見て受験勉強を頑張っていた自分にとって、一ミリも理想の人生ではない。

ただ、暗闇の人生の中で、そこでしか出会えなかった人達がいる。大学の同期のように大企業でバリバリ働く人生では、できなかった経験がある。

病気を肯定するつもりはない。病気になってよかったとは全く思わない。

ただ、あの時、生きることを選んでよかった。

以上。

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