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物やお金じゃなくて、言葉をあげたい。

#500文字note

好きな人ができた。

今日その人が体調を崩して仕事をお休みした。私は心配し、彼女が復帰したら何かあげようと考えた。

最初は物をあげようと考えた。風邪をひいた時、何をもらえると嬉しいだろうか。疲れがたまっている場合、何をもらえると嬉しいだろうか。コンビニで売っているはちみつレモンのホットドリンクがいいか、ポカリスエットがいいか、甘いチョコレートがいいか。

ただそんな考えでは、なんだかいけないような気がした。物をあげて本当に彼女は喜ぶだろうか。今回だけじゃない。今後も私は物をあげ続ければ、物をくれる人としか認識されないのではないだろうか。

確かにプレゼントをしたり、奢ったりして、その行為に喜ぶ人もいる。でもたぶん私の好きな人はそうじゃない気がした。申し訳なさそうな顔をする彼女の姿が目に浮かぶ。

それではいけない。

でも彼女を元気づけたい。

そうだ!もっと素敵なプレゼントがあるではないか。

それは言葉。言葉をあげよう。

彼女が復帰したら、こう言おう。

「体調大丈夫? あまり無理しないでね。もし仕事が大変だったら、いつでも呼んでね。すぐに助けにいくから」

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