”他人”について

他人と自分。自分以外の人間が他人。当たり前のことだが、他人は私ではない。

私は他人を意識しすぎている。そのせいで多くの弊害を被っている。もう他人を意識するのはやめた。

結論、私が気にするべきは私自身であり、私の敵はだいたい私。他人は比較する物でも見下すものでもない。

いきなり何を言っているのだろうかと思ったかもしれない。ふと他人を意識しすぎているなと思って、それで今この記事を書いている。

私は他人に認められたかった。それも親ではなく、赤の他人に。他人に認められることが人生の全てだった。恋愛も友人関係もそう、学校で先生に気に入られるようにするのもそう。全部認められたかったからだ。

そこまで他人を意識するのは何故だったかはわからないが、私はそのせいで常にストレスを抱えていた。他人に怯えていた。好かれたい気持ちはいつしか嫌われないようにするために変わり、そして自分の敵だと思った人間は徹底的に嫌った。

今もそんな偏った考えがこびりついている。他人が全て。恋愛においては、好きな人には自分のことだけを見てほしいと強烈に思い、ストーカ気質な行動も平気でしてしまう。友達関係は自分のことを構ってくれない人は、こちらから絶縁した。

頭の中は他人のことばかり。今日指摘された一言が頭から離れない。嫌われていないかな、あの行動だと嫌われているような、みたいな感じ。その考えがずっと頭から離れない。

でも最近思うんだ。これは異常だと。他人を意識しすぎている。そのせいで人間関係は破綻するし、人を平気で傷つけるし、なにより他人に構ってばかりで自分が成長しない。

本当は自分のことに集中すべきだ。その時間を今は他人に使っている。それでは成長しない。どうして私はそこまで他人を意識しすぎているのだろう。自分に意識を向けられたら、もっと成長できたに違いない。

やはり自分の敵はだいたい自分なんだと思うべきだ。他人は敵ではない。他人を敵だと思う自分が未熟なだけで、仮に自分を責めてくる人であってもそれは敵ではない。いちいち敵認定する必要なない。私の真の敵は私にある。その現実から目を背けるために、他人を敵だと思い込んでいるだけかもしれない。

「他人はどうでもいい」と思うその境地に到達できれば、どれだけ心軽くなれるか。他人に執着している自分は本当に苦しい。早く解放されたい。もうこれ以上他人を意識しすぎることはやめよう。

他人は他人、俺は俺。
そして俺の敵は俺。

以上。

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