頑張っても成果がでないのはなぜ?「2割に集中して結果を出す習慣術 」を読んでみた
■本レポートの抜粋
成果を出すためには、一貫性を貫く、
やり続けることが最も重要だと思います。
しかし、自分に余裕がないとき、
タスクに追われているときは
楽になる方法を考えてしまいます。
やり続けるために習慣から変える必要があると思い本書を選定致しました。
----------書籍情報----------------
書籍名:2割に集中して結果を出す習慣術
著者: 古川 武士
レポート作成者:大橋眞子
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■完璧主義が効率を下げる
一般のビジネスパーソンにとって、
過剰な完璧主義はビジネスでは弊害になる。
というのも、
ひとつの仕事に没頭するというより、
多くの仕事が次々と舞い込み、
同時に多数のプロジェクトを進める必要があるからだ。
それに、その過程では常に優先順位を変え、プロセスを最適化することが求められ、
限られた時間で成果を出す必要がある。
つまり、
過度の完璧主義はプロセスの最適化を邪魔する。
下記に当てはまる人は習慣から変える必要がある。
・仕事上ミスが許されないので、きちんと完璧に進める必要がある。
・だからいつもミスを恐れて、不安と恐怖が頭から離れない。
リラックスできない。
・人にも厳しくなり、いいかげんな人と仕事をするとイライラする。
・重たい仕事は本腰を入れて時間のある時にじっくりやろうと思い、
先延ばしにしてしまう。
また、
完璧主義は性格ではなく思考習慣である。
つまりコントロールすることができる。
■「汗の数だけ結果が出る」はウソ
完璧主義の人は、
がんばることに美徳を感じている。
上手に抜く人は、
結果がでることに美徳を感じている。
上手に抜く人は、頑張らないで結果が出れば、
それこそ素晴らしいと考えている。
頑張りすぎる人は非効率になりがち。
頑張っていることそのものに美徳を感じているから効率の良い新しい槍化を見いだせない傾向にある。
完璧主義ではなく最善主義になるには下記が重要である。
・最小限の時間で結果を出す方法を考える
・最善主義の人と一緒に仕事をする
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■早いと遅いでは期待値が変わる
完璧主義の人は丁寧過ぎてスピードが遅い
上手に力を抜く人は多少粗いがスピードが速い
速いというだけで満足を得られる。
逆に時間が経てば経つほど質の高いものを期待される。
■上手に力を抜く人は森を見て仕事している
・完璧主義の人は木を見て仕事をしている
・上手に気を抜く人は森を見て仕事をしている
上手に手を抜く人は、1週間・1日の計画をしっかり立てて、目の前の仕事に集中する。
1週間と1日の仕事の計画を立てることは、
木を見つつも森を見る視野を持つこと。
完璧主義の人は、小さなことに焦点を当てすぎて、全体が見えないときが多い。
結果、本当に重要なことを見逃していたり、
仕事の状況が変わって、もう不要になったことをまだやり続けていたりすることがある。
仕事は状況によって対処すべきことがかわっていくもの。
目先の仕事に捉われず、下記の視点で考えることが重要。
▼ポイント
・2つ上の上司の視野で考える
・自分が上司だったらと想像する
■上手に力を抜く人は省エネで行う工夫をしている
効率的に仕事を終えるには、雑用と重要な仕事でメリハリをつける必要がある。
上手に力を抜く人は、雑用を省エネで済ませる工夫をして、時間をかけないようにしている。
▼ポイント
・ルーティンワークについて、省エネでできる工夫を考える
・職場の仲間や本などから雑用を工夫できる知恵を集める
また、スキマ時間をうまく活用している。
完璧主義の人はオフィスでまとめて手をつけようと考えしまう。
移動中などスキマ時間は結構多い。
ここのスキマ時間の使い方によって効率化を図ることができる。
▼ポイント
・自分のスキマ時間がどれくらいあるか調査する
・待ち時間、電車移動といった場面とタスクを結びつける
■上手に抜く人は小さくはじめてすぐやる
人は苦手な仕事や気が重い仕事は、
なるべく手をつけたくないので先延ばしにしがち。
上手に抜く人は、少しずつ積み上げて、
最終的に完成させればいいという発想があるので最初の一歩を小さくはじめることですぐに着手することができる。
またすぐやる習慣を身につけるためには、
心理的な負荷をいかに下げるかがポイント。
これには
「チャウンダウン」と「ベビーステップ」が有効。
チャウンダウンとは、
行動を小さく分けていくこと。
例)報告書を書く
①過去の報告資料から良い例を探す
②箇条書きでたたき台をつくる
③先輩に意見をもらう
④本文を書く
⑤誤字脱字を事務の方にお願いする
⑥最終チェックする
ベビーステップは、
ハードルを下げて小さく踏み出すこと。
例えば、「過去の報告資料で良い事例を探す」というのを5分だけやってみる等。
■上手に抜く人は、結果が出る部分を徹底する
80%の結果は20%の原因からもたらされる。
多くの営業組織では、
「上位顧客20%が80%の売上をもたらしている」というのが多く当てはまる。
完璧主義の人は、
この20%の層にも80%のお客さんと同じ対応をしてしまう。
一方上手に力を抜く人は、
上位20%のお客さんに徹底したアプローチをする。
・20%の最重要ポイントを見極める
・その他は覚悟を決めてある程度手放す
また上手に手を抜く人は、
相手のニーズから物事を考える。
自分のこだわりは脇において、相手のニーズからスタートして考えるという思考習慣を持つことによって、相手の求めていることを最短で形にすることができる。
---------- 本章のまとめ -----------------------
●完璧主義が効率を下げる
一般のビジネスパーソンにとって、
過剰な完璧主義はビジネスでは弊害になる。
→完璧主義は性格ではなく思考習慣でありコントロールすることができる。
●「汗の数だけ結果が出る」はウソ
完璧主義の人は、がんばることに美徳を感じている。
上手に抜く人は、結果がでることに美徳を感じている。
●上手に抜く人は、結果が出る部分を徹底する
80%の結果は20%の原因からもたらされる。
20%の最重要ポイントを見極めることが重要。
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