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想像するという仕事

じめじめ今日も雨の1日の始まりですね。

この雨も夏の暑い日々のお水を蓄えてくれる大切な時間だと思うと、雨の日も楽しみを見つけることができそうな気がします。

私は雨女で、大切な日はいつも雨が降っていました。

旅行に行ったら、大雨で電車が止まり、山の中の真っ暗な無人駅にバスが迎えにきて、乗り換えの最終新幹線は間に合わず、一泊してから帰るなんてこともありました。

台風が来て、その後の過ごし方について大切な人と意見が分かれて、そのまま会えなくなってしまったこともありました。

そんなハプニングも思い出話として、私の心の中にはずっと残っています。

「始まりはいつも雨」というかつてヒットした曲がありましたが、どんなシュチュエーションであっても捉え方一つでドラマチックな展開として考えることもできます。



私自身、デザインの仕事を続けてきて、想像を形にするという仕事の面白さ、機械ではできないことの大切さを感じています。

こんな事を考えて欲しい、と言われ頭の中で言葉や色や形を想像し、自分の経験で得たものの引き出しをたくさん開けて一番良いものを探すという行為は、大変であり楽しいことでもあります。


3歳の頃、姉たちに憧れて音楽教室に通い出しました。

それから15年音楽に触れ続けました。

音に触れる心地よさはもちろん、みんなで演奏する楽しさ、上達する面白さを感じましたが、何より自分の中で大切だったのは想像するという部分だった気がします。

それも何もわからない年齢の時に続けていると感覚だけが残っていて、この曲の作者はどんな想いを込めて作ったのか、とか曲の途中でも音を優しく弾いたり、大きな音で表現したり、切ない音とはなんだろうと想像し、気持ちを歌や曲にこめて伝えていくというのをいつも考えながら音楽を聞いたり演奏したりする。

私はデザインでも全く変わらない同じ行動をしながら伝えていく。

優しい色とは、大きな形とは、切ない組み合わせの素材とは、と想像しながら。

想像することに対しての対価は形のないものに値段を決めなくてはならない。

難しいことだが、わかりやすい形に変換し、対価をいただくことでまた次の制作を続け皆様に届けることができる。

そうではない仕事もたくさんあるが、私はこの目に見えない想像するという仕事に自分の生きている時間を全部使って生きていくと決めてから、面白い毎日の出会った人や展開を楽しみ続けている。

写真は去年のクリスマス前にお友達に会うことになり、小さなお菓子をたくさん詰めてプレゼントしようと思い、ラッピングを作りました。

素敵なクリスマスを過ごせますようにという想いを込めた英語を印刷した紙を作り、クリスマスっぽい赤の糸、木の実を使ってパッケージ。大好きな薄いオイルペーパーで少し中身を見せてみるのも可愛いかなと思い2パターン作ってみました。

お友達はとっても喜んでくれてほんの少しでも気持ちを届けることができて嬉しかったです。


小さな工夫で楽しめる毎日、自分らしい未来を描くヒントをお届けするサイトを現在制作中です。近日公開予定なので、またこちらでご報告できればと思います。



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