見出し画像

うつでお風呂に入れない辛さ

通っている心療内科のリワークで自分の経験をシェアする機会がありました。

その話を聞いた他の参加者の方から「自分だけ苦しんでいるのではないと知って安心できた」と言っていただきました。

もしかしたらnoteを見て下さっている方でも同じように感じていただける人もいるかもしれないと思い、こちらにも書き留めておきたいと思います。

半年自宅のお風呂に入れなかった

今回シェアしたい経験というのは『うつ病になったらお風呂に入れなくなった』という経験です。

僕は半年ほど自宅のお風呂に入れませんでした。

もちろん髪がべたつくのも気になるし、身体の汗を流したい気持ちもあるんです。でもなぜか入ることができませんでした。

僕の場合は入浴に関わる色んな段取りが面倒になって、入浴を避けるようになっていきました。その頃は基本的に何をするにもおっくうになっていた頃でもありました。

隣駅のスーパー銭湯へ

自宅のお風呂には入れなくなった僕は、電車で1駅隣にあったスーパー銭湯に通うようになりました。

入浴するためにわざわざ電車に乗っていたわけですが、当時の僕にとってはその方が楽だったんです。そして広い湯舟につかっていると落ちていた気分が少し楽になりました。

回数券を購入して2.3日に一度は通っていたでしょうか。あのスーパー銭湯がなかったらと思うと、もっとしんどかっただろうなと今振り返って感じます。

時には会社近くの銭湯へ

また、仕事が終わってスーパー銭湯まで行く気力が残っていなかった時や残業で行く時間がなさそうだった時は、会社の近くにあった昔ながらの銭湯に行っていました。

幸いこちらは会社から5分ほど歩いた場所に一軒の銭湯があり、事務所からタオルと財布だけ持ってしばしば行かせていただきました。

僕以外のお客さんは常連そうなおじいちゃん達やランニング帰りっぽいサラリーマンなどが多かったように思います。そんな中ひとりスーツを着て行き、ぼんやりと湯船につかりながら何も考えないように努めていたように思います。

どうしても無理な時は床屋で洗髪だけ

そして、銭湯にさえ行けない時期もありました。朝から晩まで仕事で、帰りも終電近くが続いていた頃で銭湯の営業時間にも間に合わず、帰宅しても自宅のお風呂には入る気にならずといった時期でした。

その頃は身体はボディペーパーで拭くだけで済ましていました。ただ洗髪だけ会社の近所の床屋さんでやってもらっていました。

仕事のお昼休みに床屋さんに行って、わざわざ「夜勤明けですっきりしたくて」なんて、言わなくてもいいような嘘を店員さんに言いながら30分ほど洗髪してもらっていました。

あの頃は最もしんどかった時期だったように思います。とにかく「こんなことにお金を使うなんて」という気持ちを一度わきに置いて、自分が楽することを許していました。

どうか、自分を甘やかしてください

僕はたまたま環境が良くて自宅でお風呂に入れなくても代替手段がありました。ただ、そうでない人はつらいだろうなと思います。

僕は男だから多少気にしないでいけたところもあったかもしれませんが、女性だと入浴できないことで自己嫌悪になってしまうかもしれません。

もしそう思う人がいたら、その状態は何も悪くないですよと伝えたいです。

今はつらいかもしれませんが、少しだけお金を自分に使ってあげて楽をしてもらえたらと思います。もう頑張りすぎているくらいなのです。自分に優しくしてあげましょう。

今日は自分のことも少し振り返りながらでしたが、今必要な人に届いたらいいなという思いを込めて書かせていただきました。

いただいたサポートは静養期間中にカフェで1杯の温かいコーヒーを購入することに使わせていただきます。