夏夜の終わり

ゆっくりと

夏を脱ぎ去るように

あたたかい雨が降っている

湿った空気が皮膚を撫でて

頬杖をついたまま目を閉じて

窓の外へじっと耳をすませる

私もこのままやさしい夜の黒に

薄く溶けていけたらいいのに

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