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不眠症との付き合い方

どうして眠れないのかわからないのだけど私は何年も夜上手く眠れない。眠ろうとすると色んな考えが浮かんできてあれもこれもと気が気でなくなってしまう。

あの言葉の意味は何だっけ。
あの時こう言われたのはどういう意味だったのだろう。
明日の気温は何度で何を着て家を出ればいいだろうか。

神経が昂ってくるせいか、体がビリビリと感電したようになり、しゃっくりをしたときみたいに何度も飛び跳ねてしまう。

あぁ、またチックが来た。この調子だと今日もだめだ、とがっかりする。眠るのにがっかりするなんて馬鹿らしい。

だんだん布団に入る前から今日も眠れないかも、明日もダメかも、もう一生ちゃんと眠れないのかもしれない、なんて思い出すともう余計に眠れない。いてもたってもいられなくなりベッドに入るのが怖くなる。

そうすると私はリビングのカーペットの上で丸くなり、別に眠るつもりはないんだよ、と自分を騙そうとする。もちろん寒いからヒーターをつけて足元を暖めるのだけど、そうするとたまに猫が寄り添ってくれたりもする。

多分今日も眠れない。これはいかんと言う日は睡眠導入薬を飲む。薬を服用する日が続くとこれもまた体に悪いと、薬抜きと消してしばらく飲むのを我慢する。そうするとやはり眠れないから朝まで映画を見たり本を読んだりして過ごす。

不思議なことに5時ごろに朝日が出てくるとホッと安心して眠りにつくことができる。ほんとうに困った体だけれど、自営業でお店のオープン時間が遅いから何とかなるのだ。何とかなるから諦めもつかない。

不眠症との付き合い方は難しい。

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