得意げ

君が誇らしげになにかを話す時
ぴんと張ったゆびの先
丸い瞳の表面が
太陽を弾いてつるりと光る
わたしはただその顔が愛しくて
口の端が引っ張られて
ついほころぶ
君の美しい知識のかけらが
わたしの心にやみくもに張った
いくつもの線を
ゴールテープみたいに
ぴん、ぴん、と
綺麗に切り取っていく


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