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2021年に観て良かった映画


※ネタバレも含みますのでご注意ください。

※レンタルやサブスクで視聴したものも含みます。


コクリコ坂から


久しぶりにジブリ映画を見ました。
ジブリといえば宮崎駿監督の1強だろうと思っていましたが、この作品は息子である宮崎吾郎監督作品

青春モノが好きなので、グサグサ刺さるシーンが多かったです。
メルと俊が2人乗りをして坂をくだるシーンやコロッケをかじるシーン、兄妹かもしれないとわかった時の俊のよそよそしさや路面電車に乗る前に思わず口から溢れ出てきた2人の告白など名場面ばかりでした。

ここまで純粋な愛を育みたいものです。

インテリ眼鏡の水沼史郎くんには女性ファンが多そうですね。

1963年の横浜が舞台になっているようで、当時の街の雰囲気とか会社が入っているビルや電車、飲み屋街なども描かれていてとてもノスタルジックな気持ちになれました。


アバウトタイム



がっつりめの濃ゆいラブストーリーというものではありませんでした

代々、主人公の家系の男子がタイムトラベルできる力を持って生まれてくるというSF感満載の設定がおもしろかったです。

タイムトラベルできるのは過去のみで、主人公は最初のうち過去を変えれば現在も変わると信じて何度もタイムトラベルします。その中で、絶対に変わらないものもあるということを学んでいきます。

主人公が昔好きで告白したけれど振られた女の子に言い寄られた際にしっかり断り、今の彼女にサプライズでプロポーズを仕掛ける場面が好きです。


花束みたいな恋をした



私と同じ年頃で似たような悩みを持っている2人のカップルが主人公だったので共感するところが多かったです。

ニンテンドースイッチのゼルダの伝説をプレイしているところや就職で迷うところ、学生の頃に趣味が合って付き合っている2人の価値観が少しずつずれていくところがリアルで共感できて胸が痛くなりました。

どちらも2人で一緒に過ごしたいという気持ちはあっただろうに…。


戦場のピアニスト


戦争映画です。
ユダヤ人のピアニストが戦争を生き抜く話です。
戦争映画なので全体的に暗い雰囲気ではありました。

どんなに優秀な人物でも時代の流れによってはいとも簡単に絶望に叩き込まれるのだなと恐怖しました。

隠れ住んでいた空き家でドイツの軍人に見つかった時はピアノの演奏が軍人の心をつかみ、命が助かりました。

男と女、ユダヤ人とドイツ人、大まかなくくりでなく、それぞれの人間にはそれぞれの軸があって、それに従って生きているのだなと感じました。


ラストナイトインソーホー


今年の12月に公開したばかりの映画。
見た後にネットで検索してみるとホラー映画と言われていることが多かったです。

久々に劇場で映画を観ることができたので楽しかったです。

序盤、田舎からファッションの学校へ進学とともに上京した主人公がルームメイトの陽キャとうまくいかず陰で悪口を言われている場面は胸が痛かったです。
上京する際に田舎の祖母が「都会の雰囲気にのまれずに生きてくれ。」といったような言葉を主人公に掛けますが、見ている私も応援している気持ちになりました。

いじめはどこの国でも起こるんですね…。なくなることはないと思います。

感受性の強い主人公なので、幽霊も見えちゃいます。
欲にまみれた男の幽霊たちが気持ち悪かったです。

主人公女優のトーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイが美しすぎる…。

2人とも年下なんて…。


ガタカ


SF映画。

遺伝子を操作して運動神経やIQ、健康状態の良い子供を産むのが当たり前の世界で主人公は何の遺伝子操作も受けていない普通の人間。
小さい頃から宇宙飛行士になりたかったが、遺伝子検査では不適正とされてしまう。
そこで、優良児で水泳の選手だったがケガのせいで隠居生活をしている青年と出会う。
その青年の遺伝子を借り、青年になりすまして宇宙飛行士を目指すという設定。

設定だけでおもしろいです。
映画の雰囲気は終始シリアスでした。

才能のない者が試行錯誤して夢をかなえる話ってわくわくしますよね。

そんな映画でした。


ミュウツーの逆襲EVOLUTION


初めて公開されたポケモン映画のリメイク版。

子供の頃に何度かリメイクされる前の原作映画を観たことがありましたが、子供の頃は正直話の内容はよくわかっていませんでした。
今回はポケモンダイヤモンドのリメイク版を購入したので、映画も見てみました。

深いですね。

人間によって作られてしまったポケモン、ミュウツー。
すでに存在しているポケモン、ミュウのコピーとして生まれてしまったミュウツー。
望まずして作られてしまったというところが悲しい部分ですね。

人間に利用されてポケモンの乱獲や破壊活動をやらされているうちに、何のために生まれてきたのか、より悩むことになります。


「誰が生めと頼んだ?誰が作ってくれと願った?私は私を生んだすべてを恨む。だからこれは、攻撃でもなく宣戦布告でもなく。私を生んだお前達への逆襲だ。」


最初に会ったのがロケット団のボスという不運。サトシみたいな人間もいるんですよね。

コピーと本物が意味もなく戦わされるシーンやピカチュウとサトシのポケモンと人間の垣根を超えた絆を見て涙が出ました。

元々はサトシとピカチュウも仲良くなかったですもんね。

望んで生まれてきたわけじゃない。誰かと比較されるのが当たり前の世界で、コピーも本物もどちらも生きているということは確か。

現代の人間の世界でも当てはまるところが多いと感じた映画でした。

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