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54歳、初コロナになる

先週、とうとうコロナ初体験となった。

原因は多分、日曜日に混雑するなんばの繁華街を、マスク無しで30分ほどウロウロしたことだろう。

翌日の月曜日、昼頃から喉に違和感を感じるようになり、夕方の出勤前に少し体が怠かったが、熱を測っても平熱だったので、いつも通り出勤した。

仕事中、分刻みに体がしんどくなっていくのを感じる。やたら喉が渇いて、休憩時間にポ〇リを買いにいき、水分補給するが、どんどん顔と体は熱くなる。

「これ絶対熱あるやつやん」

咳も頻繁に出る。

何とか仕事を終わらせ、帰宅してすぐ熱を測ると、38.2度。

あ~~、この時期だし、絶対コロナだわ。

同時に頭痛も始まる。

翌朝、アレルギー性鼻炎で通っている耳鼻科に電話すると、受け付けてくれるとのことなので、行くことにする。
5類になった今でも、断る病院は多いと聞いていたので、まずは一安心。
とはいうものの、熱は38.7度まで上がっており、布団から出るのもつらい状態。
うちは免許のない娘と85歳の母親のみで、車で連れて行ってくれる者はいない。
仕方なく、朝から太陽が照り付ける中、自転車で10分のそこへ行った。

はい、コロナ陽性確定。

受付で発熱があることを告げたものの、普通に待合で1時間ほど待たされたが、陽性が判明した途端、隔離され、薬局にも入れず、駐輪場で受け渡し。

フラフラになりながら帰宅して、また寝た。

高熱時特有の関節の痛み、だるさ、そして、今回一番厄介だったのは頭痛。

明らかに普段のそれとは違う種類で、両こめかみ限定、頭の内側から鋭利な刃物の先で突き回されているような鋭い痛み。

眠れない!

病院でもらった解熱鎮痛剤カロナールをのんだが、全く効かず、絶望感が襲ってきた。

布団の上でのたうち回るしかない。

職場に電話をして、土曜日まで休むことを告げ、家族にも隔離宣言。

その夜はほとんど眠れず、翌日も高熱は続いた。

諦めきれず、もう一度カロナールをのむ。すると1時間ほどで汗が噴き出てきて、熱が37度前半まで下がった。頭痛も少し落ち着く。

少し体が楽になった時間を利用して、家族が用意してくれたおにぎりなどの食事を少しお腹に入れる。

しかし、5時間ほどで薬は切れたのか、また熱が上がってきて頭痛も始まる。

結局これが4日目まで続いた。

そして、告げられていた療養期間5日ピッタリに、熱は下がり、一気に体が楽になった。頭痛も跡形もなく消えた。

苦しかったこの期間、「もう死ぬかも」と思った。普段健康体なので、少しの体調不良でも弱気になりがちだが、この時は、精神的にも参ってしまい、
再び健康と日常を取り戻し、元気に仕事をしている自分が想像できなくなってしまった。

と同時に、「もう死んでもいい」とさえ思っていた。
心が弱るとこんなにも、とことんネガティブの沼にハマって這い上がれなくなるのだ、と恐ろしくなった。

自分なんて生きていてもこの先、人の役にも立たないし、もう誰にも愛されないだろうし・・・なんて、ドツボにハマっていた。

さて、発症から今日で11日が経った。
すでに日常に戻って、元気に過ごせている。
後遺症のようなものも無い。少し咳が残っている程度。

月並みな表現だけど、健康って本当にありがたい!
もちろん、まだまだ死にたくない。

ちなみに、自分はコロナワクチンは最初の2回しか接種していない。
持病は無い。

人それぞれ因果関係も違うのだろうけど、この体験を通じて学んだことは一つ。

〈人混みはまだまだマスクが必要だ!〉





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