大人になって再読した名作コミック②
前回、30年越しに読み返した漫画『BANANA FISH』について書いた。
この漫画は高校時代に友人から借りて読んだものを、また彼女から借り直して一気読みしたのだ。
この時、実は、もう1作、引き続き借りていた同じ作者〈吉田秋生さん〉の作品も貸してくれたのだ。
それが、『YASHA-夜叉-』だ。
『BANANA FISH』のあとに刊行されたもので、ここでの人気サブキャラ〈シン・スウ・リン〉も登場したことで話題になった。
こちらも当時とても気に入っていたのだが、すっかり内容を忘れてしまっていた。
しかしそのおかげで、初めて読むように楽しめた。
と、ある有名な作家さんがおっしゃっていたので、やってみよう。
~『YASHA-夜叉-』のお話~
ある科学者の手により遺伝子操作で”品種改良”され生み出された双子の兄弟が、別々に育てられた後十八年の時を経て対面し、大きな陰謀に巻き込まれながら対立する話。
どうかな?「読みたい」と思ってもらえるあらすじ紹介になっているといいのだけど…。
『BANANA FISH』と同様に、主人公は、十代の若くて才能と美貌に恵まれた男の子で、作者の絵がまた美しくて、魅力的に描かれている。
1回目に読んだ時は、自分が十代~二十代前半だったということもあり、『BANANA FISH』もこちらも、若くてカッコイイ主人公が一番好きだった。
でも、今この年齢で読み返すと、やはり、美少年より、”大人の強い男”に目がいく(笑)。
今回、圧倒的に惹かれたのが、〈ケン・クロサキ〉だ。
悲劇に見舞われる主人公・有末静を幼少期からずっと、ボディガードという任務の枠を越え、命をかけて守り続ける、元米軍の特殊部隊員。
やっぱり強い男って好きだわ~。
『BANANA FISH』の〈ブランカ〉もそう言えば、元ロシア軍人の凄腕の殺し屋だったし、どちらも、主人公の少年にとって頼りがいのある大人の男なのだ。
ネタバレはしないが、こちらも遺伝子操作や、ウィルスの変異株などの難しい題材を扱っていて、話は結構ヘビーだ。
でも、舞台である沖縄の原風景が美しく描写され、またその聖地や風習、伝説もお話の中に散りばめられていて、まるで旅行に行ったような気分にもなれる。
全12巻で、一旦話は終わるのだが、なんと、『イヴの眠り』という続編が出ている。
こちらも、件の友人に借りて読んでいたが、残念ながらもう友人は保管していなかった(泣)。
なので、買った!
こちらは、前作の主人公の娘・アリサが主人公だが、彼女と”敵”以外は、ほとんど前作の登場人物だ。こちらは舞台が、ハワイと沖縄。
十八年後の話なので、皆、老けてしまっている(;^ω^)が、引き続きそのストーリー展開に引き込まれる。
一番自分が号泣したのも、このエンディングだ。
漫画を読んでこれほど泣いたのは随分、久しぶりかも。
昔に一度読んでいるのに…。
もしご興味があれば、
この順番でぜひ、読んでみてください。
ちなみに友人は、YASHAのオフィシャルガイドブックも持っていました♪
この夏、一気読みにいかがでしょうか♪
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