見出し画像

シンガポールのコロナ対策から日本が学んでほしい3つのこと

こんにちは。シンガポール在住の副業投資家【マコ】です。
プロフィールはこちらをご参照ください!)

今回は全然投資と関係のないトピックですが、海外から日本のコロナの状況を見ていると「本当に大変なことになっているな・・・」と感じるので、少しでも役に立てればと思い、シンガポールのコロナ対策を紹介します。

マコ「海外では日本のコロナ対策は不十分と思われているよ!」

シンガポールのコロナ対策はかなり厳格で、現状は市中でのコロナ新規感染者はほぼ出ていない状況となっています。

もちろんシンガポールは国土が東京くらいの広さで狭いので規制をしやすいという事情もあります。でも、日本でも参考にできる部分はあると思いますので、以下に主なもの、特に日本が学んでほしい3点をご紹介します!

1. 水際対策を徹底的にやる

まずは外国からの入国について。

シンガポールでは水際対策が徹底しています。(コロナ発生の)低リスク国からの入国を除いては、原則シンガポール政府指定のホテル等で14日間隔離され、隔離終了前にPCR検査を受けて陰性を確認後に開放されることになります。空港に到着後の隔離ホテルへの移動も、シンガポール政府がアレンジしたバスになるので漏れがありません

低リスク国からの入国者は14日の隔離は免除されますが、空港でPCR検査を受け結果が出るまでの間(48時間以内、多くは12時間以内に結果が出るようです)は、やはり政府指定のホテル等で隔離されます。

隔離の間、政府指定のホテルからは一歩も外にでることができません。
食事はホテルの従業員が運んできてドアの前に置いておいてくれます。
カードキーも一度しか使えないものとなっています。
政府職員から毎日連絡がきて、部屋にいるか確認されるようです。

こうしてシンガポールでは、海外からの新たなコロナ持ち込みを徹底的に抑え込んでいます。

日本でも水際対策が強化されてきていますが、徹底的にやるには、シンガポールのように、政府が空港からの移動手段と隔離施設を用意して、14日間は徹底的にモニターするルールを作る必要があると感じます。

2. 市民の行動をトレースする

シンガポールでは、コロナ発生後、市民の行動をトレースする仕組みが導入されています。仮にコロナ陽性者が出た場合には、その人と同じ時間帯に近くにいた人全員に通知が行われ、すぐにPCR検査を受けさせる、という体制ができています。

これを可能にしているのが、SafeEntryTraceTogetherというシステムです。

Safe Entry:
シンガポール内の全てのビルや店舗の前にQRコードが張られており、入る前にスマホでスキャンして、自分のマイナンバー/ビザ番号を入力してから入る必要あり。
TraceTogether:
スマホアプリ。ダウンロードして登録しておくと、Bluetoothを活用して、近くにいた人を14日間全て記録(個人情報は公開されない)。コロナ陽性者が出た場合は、14日遡って近くにいた人に通知が来る仕組み。

いずれも技術的には難しくないシステムだと思いますので、日本でもぜひ導入を検討してもらいたいです。

3. クラスターを防ぐ規制を作る

シンガポールでは、いわゆる緊急事態宣言/ロックダウンが解除された2020年6月以降も、規制を一気に緩めず、段階的に解除していく方針をとっています。市中感染者がほとんど出ていない今でも、まだ解除の段階の途中になります。

例えば、ナイトクラブや夜のお店のようなクラスターが起きやすい場所は、現状は開店が認められておらず、また飲み屋も22:30には閉店が義務付けられています。

レストランや居酒屋での食事は、Social Distanceの徹底が義務化されており、テーブルごとに一定の距離をとっています。また、1グループの人数は、現状では最大8名まで(2020年12月下旬までは5名まで)とされており、仮にクラスターが発生しても人数を最低限に抑え込む工夫がなされています。

もちろんマスクの着用は義務となっており、つけずに外出すると罰金となります。レストランでは、食事が運ばれてくるまではマスクをつけて待つ必要があり、マスクを外していいのは食事をするときだけという規則になっています。このルールを、市民みんながしっかりと守っています。

4. まとめ

シンガポールでは上記のようなルールを徹底することで、コロナの抑え込みに成功しています。最近では海外から入国しようとする人の中に感染者が増えているようですが、水際対策がしっかりしているので、市中ではほとんど感染者はでていません。

シンガポールで生活していると、こういった厳しいルールに少し面倒くささを覚える時もあるのですが(特にSafeEnteryは店に入る都度スキャンする必要があり面倒だったり・・・)、でもこういったルールのおかげでコロナを抑え込んでいられると思えば、多少の手間は我慢できますし、慣れます。

なにより驚かされるのが、ルールを破れば多少罰金はあるとは言え、シンガポールの市民みんながしっかりとルールを守っていることです。こういった意識の高さも日本が見習えるといいのかなと思ったりします。

以上、シンガポールと日本のコロナ対策を見てみて、思ったことを書いてみました。読んでいただき、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?