藤沢に戻ってきて、もう1週間が経ったらしい。愛知に居た1ヶ月と比較して、いや、ベトナムに居た時と比べても生活が格段に加速していて、思考が追い付いていない。私の周りを色々な現実が飛び交っていて、たしかに身体はそこにはいるんだけれど、言葉を介さないと何かを理解することが難しい”私”は、多分そこにはいない。言葉は現実に比べてとてもゆっくりだから。
言行一致で潔白で居たいと最近よく書くようになったのだけど、お金もなければ単位もなくて、何より私は精神世界の中だけでは生きていけない。正しくはないイデオロギーの中で取り敢えずで戦う術だって持たないといけない私は、ずっと正しくはなれない。ここに苦しさの根幹がある。”だから”私は会社を辞めた。それも正しくないやり方だったけど、それで今はここにいる。
間違っていたくないと思うことを批判することは可能だけれどもしたくないので、はるかなるものを目指して歩こうと思う。目まぐるしい今の日々は、それでも辛うじて私なりの妥協ライン上に乗っている。色々なことを諦めているから生きることができているわけだけど、それでも諦めないことを目指そうと思う。そんなことをはやすぎる生活に流されないように書き留める。
最後に碇として、西先生の『はるかなるものを』を。