おさんぽも捨てたもんじゃない!!
今日は、横浜市青葉区で自主保育をされている「NPO法人 青空保育ぺんぺんぐさ」さんが主催するオンライン講演会に参加してきました。
「ひとりで子育てしないで」を合言葉に、2013年にはじまった青空保育ぺんぺんぐさ。はじめは自主保育として、すべて保育士とお母さんで手作りでした。現在は保育者が4人に増えて、お母さんは月に1回程度保育に加わり(希望の人は何回でも)、スタッフとともに得意分野を少しずつ出し合う形で運営しています。2018年9月にNPO法人となり、「いろんな大人があたたかく見守ってくれる安心感」は、今も変わらず大切にしています。
NPO法人 青空保育 ぺんぺんぐさ HPより
9月17日(金)は、クレヨンハウス総合文化研究所 育児誌「月刊クーヨン」編集長戸来祐子さんをお招きしての講演会でした。
参加者から事前にアンケートを募っていて、その質問に答える形で、戸来さんが子育てのこと、特にこのコロナ禍での子育てにおいて大切にしたいことや外遊びのよさなどをお話してくださいました。
子育ては”群れ”でするもの
コロナ禍での子育てでは、「思うように外に出られない」「人と自由に話せない」など、子育て世代の孤立がますます深刻になっています。
本来、子育ては“群れ”でするもの。
このコロナ禍で子育てがうまくいかないのは、お母さんの子育てが下手だとかお母さんのせいだとか、そういうのではまったくありません!と戸来さん。
我慢しなくちゃ!と思いすぎないで、上手にSOSを出してほしい。自分を責めないで、ま、いっかー!の精神が大切ですねとのことでした。
私の子育ては「ま、いっかー!」の連続!w
あ~今日こんなにお菓子食べさせちゃったな…とか、もっとちゃんと離乳食作んなきゃ…とか、できなかったことを数えるともうキリがないですよね。
「いろいろあったけど、今日も親子で笑って過ごせた!」
「今日も子どもが大きなけがもせず生きてた!」
それでOK!!ま、いっかー!で、今を楽しむ方が断然いいなと思います。
泣くことも、子どもの意見の表明
「子どもの権利」と聞くと、みなさんはどんなことを思い浮かべますか?
特に乳幼児の”権利”と聞くと、あまりピンとこないな~と思っていましたが、戸来さんは「泣くことも、子どもの意見の表明、子どもの権利ですよね」とおっしゃっていました。
例えば転んで泣いたとき「もう!そんなことで泣かないの!」などと言ってしまいそうになりますが、そうではなくて「どうしたの?」「痛かったね」と寄り添うことが大事。
子どもは自分の感情を受け止めてもらえたと感じ、そこから安心感や信頼感を育んでいくそうです。
そして、子どもの「やってみたい」という思いに伴走できる大人でありたいですよね!と戸来さん。
子どもがやりたい!と言った時に、大人が「あなたにはまだ無理だよ」「きっとできないよ」など否定してしまうと、信頼関係を築くことができず、いざ頼ってほしいときに頼ってもらえなくなってしまいます。
そうではなくて、「いいね!やってみよう!」と大人が応援者、伴走者になることが大切なんだなと改めて思いました。
おさんぽも捨てたもんじゃない!!
今の時代、情報は簡単に手の入るけど、経験が足りてない子どもが多いようで、そのため、例えば小学校で水のかさの勉強をしても、実際にコップに水を入れるという経験をあまりしてこなかった子は、「かさ」という概念を理解するのに苦労するそうです。
大人がよかれと思ってあれもこれも習い事を入れて一週間毎日忙しくしている子どもたちもいますが、そういうときは「詰め込んでいないかな?」と少し考えてみることが大切で、子どもには自分の関心があることにじっくり向き合って取り組む時間が必要だそうです。
外遊びについては、外と中とでは、五感への刺激はケタ違い。
外遊びというと、なんだかすごくハードルが高いようなイメージを持っている方もいるけれど、近所のお散歩でも十分。
近所のおうちの木を見ていたら金木犀の香りがしたり、歩いていたら猫がひゅっと横切ってびっくりしたり。
そういうことでも十分いいんですよ。と戸来さんはおっしゃっていました。
「空っこひろば ここ」を始めて、特にこれといったアクティビティを提供できわけでもなく、ただただ市内の公園や森を散歩するだけのもので、本当にそれでいいのかな~と不安に思うこともあったのですが。戸来さんの「お散歩も捨てたもんじゃない!」という言葉にとても勇気をもらいました。
やっぱり子育てにお散歩は必要なんだなと。
この楽しさ、気持ちよさを地元のみなさんに伝えていきたいなと改めて感じました。
10月1日(金)には講演会第2弾があるそうで、こちらはまだ申し込みができるそうです。
もしご興味ある方はぜひ!私もまた参加する予定です!!
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