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怒らない夫にインタビューしてみた。

夫は怒らない。10年以上一緒にいるが、怒ったところを1度も見たことがない。前からずっと不思議に思ったのでインタビューしてみました。


怒らないじゃなくて、怒れない。

中学校教員の夫。
初めて教員として働く際に、他の周りの先生が生徒を怒りながら指導して、やっぱり怒った方がいいのか?と思っていた。

でも実際にやってみたけど、怒れない。不自然になる。
これは自分には合ってない!と気付いたそう。


別の方法を探そう

怒らなくても指導できる方法はないか考えた夫。
その時に参考にした人が、同じ学校の年配の女性の先生。
この先生は、全く怒らない。
そして、なにより「あなたたちは大丈夫だよ。」と、生徒たち自身を信じ、そしてそれをしっかりと言葉にして伝えていたそうです。

例えば、合唱コンクール直前、全然練習しない男子たちには
「あなたたちは男子は、きれいな歌を歌えると信じてるよ。」
女子には、
「本番はきっとできると信じてるよ。」
文句ばかりを言う子にも、
「大丈夫。みんなを信じなさい。」

生徒を信じる。そして、それを言葉にして伝える。

あ、そういうやり方もありなんだ!と気付いたそうです。


どんな方法が効果的か考えながら日々を過ごす

そこから自分でもどんな方法があるのか、試しながら見つけていった夫。

◎一対一で話をする 

部活の生徒(当時は女子部の顧問)と人間関係を築くには一対一の面談が効果ありと気付く。
そして、声をかけるときは「ねぇ」とか「おい」じゃなくて、必ず名前を呼んだり、廊下ですれ違う時には声をかけたりしたそうです。

つまり、一対一の回数を増やし、くり返すことで生徒との信頼関係を築いていったそう。
そして、生徒指導の重要ポイントとしては

◎タイミング
◎言い方
◎内容
内容よりも、タイミングや言い方の方が大事!!!

例えば、自分からやろうと思っていたタイミングで「宿題をやりなさい!」と言われたらやる気なくす。
それよりは、タイミングを見計らってやる気を促す様な声がけをした方が、よい。
机に向かいかけたときに「お!そろそろ勉強するの?さすがだね!」とか。
その方が、やる気になるよねとのこと。


た、たしかに!!同じ「宿題をしてほしい。」「勉強してほしい」という気持ちでも、声かけのタイミングと言い方が違えば、受け取る方は全然違う感情になります。


◎一日の中でできる限り笑わせる様にする
夫は、ユーモアを取り入れることも大切にしているそう。
正直、夫は外ではほとんどしゃべんないし、理論立てて淡々と話す方だし、ユーモアとはかけ離れているような気がしていたので、びっくり。


「例えば、どんなこと言うの?ちょっと言ってみてよ!」と私が聞くと、
「う~ん、これも言い方とタイミングなんだよね。」と返ってきた。


夫曰く、笑いもタイミング言い方で出来ているとのこと。
お笑い芸人を参考にしたとき、芸人さんもボケとツッコミのタイミング、言い方で笑わせていると気付いたそうです。真面目かっ!


こんな風に、自分でいろいろ考えたり試したりしながら、自分にあった指導の仕方を確立していった夫。

その後、アドラー心理学を知り、あぁこれでいいんだと確信したそうです。


その他、心掛けていること

夫が娘たちと接するときも、基本「待つ」ことが多く、ときにその姿勢に私の方が我慢できなくなることもしばしば。
(反省してます。もっと精進します...。)

なので、普段子どもたちと接するときに心掛けていることも聞いてみました。

◎究極の二択
選択肢を2つ用意してどちからを選んでね。と伝える。
自分で選ばせて、能動的に取りませるといいそうで、これについて夫が以前noteに書いてました。


◎見極めてギリギリまで待つ。
手伝うか見守るかギリギリ待つ。夫氏、本当にギリギリまで待つんですよ。
そして、私の方が待てなくて手を出しちゃうんですよ。
(反省してます。精進します..再度)

どうしてそんなに待てるのか聞いたら、
「短期的に見たら手伝ったら楽だけど、子どもの成長にはならない。長期的に見たら、確かにこちらはしんどいけれど、本人ができるようになった方があとあとラクになるでしょ。」とのこと。
(いや、まあ、そうですけどね。わかるけどそれができんのよ。ブツブツ・・・

まぁでも、確かに長期的目線を持つと、気持ちが少しラクになるのかも?
私も心掛けてみます。


◎自分が言われて嫌なことはしない。
命令はしない。
子どもであっても、同僚として接する。
同僚に、〜しなさい。〜しましょう。と言われると嫌だから、子どもに対してもお願いや助言にとどめているそう。
ただし、命の危機があるときは何がなんでも止める!!

いや、ほんとそれな!!!
子どもにも人権があり、その人権を侵す権利は誰にもない。
当たり前で大事なことなのに忘れがちになる自分を反省しつつも、私もまた子どもたちへの接し方を見直そうと思いました。

夫、もう寝るってタイミングでインタビューしてごめんね。
noteネタをありがとう。w

それにしても・・・感覚で生きてる私と、理論立てて考えている夫。
本当に正反対だなとしみじみ。だから続いているのであーる。

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