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4.人気店になるための店内レイアウト


インテリアカラーを決めたら、次は店内レイアウトを決めていきます。
レイアウトを考える上で最も重要なのは「お客様目線」で考えること。
今回は人気店になるための店内レイアウトについてお話していきます。

徹底的にお客様目線で考える
家具の配置は、スタッフの導線、お客様の導線・視線の向きに注意をして家具のレイアウトを行います。
お客様が来店されたとき、実際にご案内するルートをたどってみましょう。
そこで目に入るものはすべてお客様の目に留まるものです。

基本は「隠す収納」
お客様の目に留まるものの中で「日常性」を感じさせるものは、隠すことで「非日常」を演出することができます。
日常性を排除するには、空間がスッキリとしていること・モノがゴチャゴチャと出ていないことが第一。サロンインテリアでは、外に出していても良いものは原則「ディスプレイ要素があるものと販売商品」です。

サロン1

隠したいアイテム
・施術用アイテム
施術用のアイテム等は、ボックスやワゴン等に入れて見えないようにします。サッと取り出してアイテムをしまえるように、引き出し式・ワゴン式といった収納法を選ぶと良いでしょう。しかし、奥行きが無い場合は開き戸のものを選んでしまうと動作が困難になります。そのような場合はオープンラックにボックスを入れるなどして有効的に設置する必要があります。このように、実際に使用できるスペースによって収納グッズの形状を考慮すると良いでしょう。

・掃除用具
トイレ・洗面台の掃除用具・ストック等が見えないようにボックス・取り付けシェルフ等に入れるのが得策。

・スタッフの靴や傘
自宅サロンの場合、お客様の靴や傘以外は全て箱に入れる等をして、目隠しした方が無難です。

・ラベル
生活感を一気に醸し出してしまうのが、小物類のラベルといった文字情報。特に日本語の文字情報は現実感を湧かせてしまいやすいので要注意です。ボトル類等はできるだけ詰め替えて、ラベル無しのもの・英字ラベルでデザイン性が高く、統一性があるものに切り替えます。

・配線・コンセント
美容系サロンでは、使うことの多い電化製品。配線にも気を配らないとコードがずるずると伸びていると生活感が出やすく、せっかくのインテリアが台無し…ということにもなってしまいます。
これから内装を手がける場合は、コンセント箇所を増やしてコードを短く使えるようにしましょう。またコンセントカバーを使って、壁や周辺とのデザインを調和させることも大切です。
また、家具配置時にコンセント位置を把握してレイアウトを行うとスムーズに作業が進みます。そのために事前に必要な電化製品をリストアップしておきましょう。

サロン2

自宅サロンでコンセントが増やせない…という場合には、配線カバー(ケーブルモール)等を使って壁や床とコードを同一化させてみるのも手ですよ。

・収納棚や私物
自宅サロンで大きな収納棚や私物等を隠したい!という場合には、パーテションやカフェカーテン等を使って目隠しをしてみてください。
このとき、パーテーションの脚に注意。スペースがない場合は、折りたたみ式よりも、キャスター付きのほうが簡単に動かせるので便利です。
なお、カフェカーテンはナチュラルな印象に傾きがちなので、モダンさを重視したい場合にはルーバー式のパーテションやロールスクリーン等を使うのも手です。

サロン3

家具の配置ですっきり見せる
部屋が狭くても家具の置き方や壁の使い方などでスッキリ広々と見せることもできます。この時に家具の色などにも気を遣うとより効果的です。

部屋をすっきりと見せるには、家具や壁を使って目を引くようなアイキャッチを作ることがポイントになります。
また、お客様の視線を重要視すると、商品棚の位置やポップの位置なども必然と場所が決まっていくのです。
部屋の広さがあまりない場合は、突っ張り式の棚や壁に取付が可能な飾り棚を利用するのもおすすめ。

サロン4

椅子の幅にも気を付けます。アーム付きの方が高級感はありますが、アームがない方が3方向からお尻を入れ込むことができるので、スペースがない場合はアームなしの椅子の方が便利です。
また、家具を複数並べる時は奥行きを合わせるとスッキリします。

まとめ
今回は人気店になるための店内レイアウトについてお話していきます。
店内レイアウトはすべてお客様の目に入るもの。
非日常を演出するために、徹底的にお客様目線でレイアウトを考えていきたいですね。


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