『ドラゴンボールの息子』その6「初めての授業参観」
今回は僕が小学一年生の時のお話。
僕は194cmある父の遺伝子を受け継ぎ、『体』のサイズはクラスで一番の健康優良児でした。
でも、『心』の成長は遅かったらしく、
他の子よりもずいぶん幼かったようです。
小学校に入学して、初めての授業参観の日。
我が子の成長した姿を楽しみに学校へやってきた母は、教室でまさかの光景を目にしました。
なんと僕は、先生が立つ教卓の真横に机を置いて授業を受けていたんです。
どうやら本当に落ち着きのない子供だったらしく、先生が特別にその位置に僕を座らせて対応してくれていたとのこと。
しかも僕は黒板に背を向けて座っていて、先生と同じく、生徒たちの方を向いてたっていうんだから驚きです。
我ながら、なんて自由な坊やなんだ……!?
この記事を書くにあたって、その時の母はどんな気持ちだったのかを聞いてみました。
『正直言って、変な子だと思った』
母ちゃん、ごめんねぇぇぇーっ!!!涙
もちろん、そんな状況では授業の中でも一切
手をあげずにいたとのことで……
しまいには授業の途中でお道具箱を落としてしまい、中身を盛大にぶちまけてしまうハプニングが発生っ!!!
僕が落ちた道具を拾っていると、
『キーン、コーン、カーン、コーン……』
見事に終わりのチャイムが鳴ったらしいです。
ここまでくると、
さすがに嘘なんじゃないだろうか(笑)
その一部始終を見ていた母は
ひどく落ち込んで帰宅したそうです。
そりゃそうだよねぇ……
でも、うちの父の凄いところは、この状況を聞いてもほとんど気にも留めないところです。
『真のために、わざわざ対応してくれるなんていい先生じゃないか』
おいおい、父ちゃん……そこかい!?
もうちょい僕のこと心配してもいいのに(笑)
おかげでその後も僕は、
すくすくと変な子に育っていきました。
あの頃を知る両親にとっては、まさか僕が将来『脚本家』になるだなんて、思ってもみなかったと今でもよく言われています。
もちろん、変な小学生だった僕が『脚本家』になるまでは、まだまだ長〜い道のりが!
それをこの『ドラゴンボールの息子』のなかで、ゆっくりとご紹介していきますね。
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