【書評】左ききのエレン
久々に漫画を読んだ。一気に読んだ。
天才になれなかった全ての人へ－－…。広告代理店に勤めていた作者の実体験を元にしたクリエイター群像劇、面白くないわけがない。
とは思いつつ、話題になっている今読んだらミーハーだと思われそうで、興味を持ったまま読むまでには至っていなかった。そんな折、作者の短編を読む機会があり、漫画とは思えないような鋭さに頭を撃ち抜かれた。
あらすじ
広告代理店に勤める新人デザイナーの朝倉光一は、天才に憧れがむしゃらに働く毎日。天才デザイナー、天才モデル、敏腕プロデューサー、凄腕営業マン、一筋縄ではいかない人たちに囲まれながらも、彼の頭にはいつも高校時代に出会った天才画家、山岸エレンがいた。
見どころ
どのキャラクターも主人公だと思えるほど丁寧に描かれる人間模様。この人物とあの人物が繋がっている？！と驚く伏線回収。展開の速さ。とにかく早く続きが読みたい。
好きなキャラクター
岸あやの：天才モデルを妹に持つ、自分自身は天才ではないと悟っている側の人間。女王様のような口ぶりだがプロデューサー気質。変人だが可愛らしさもある。
流川俊：朝倉光一が勤める広告代理店の営業マン。本当はコピーライターになりたかった苦労人。クリエイターと営業の掛け橋となれないか模索。
最後に
天才と凡人の漫画を読むと、私は天才ではないとわかっているが故に悔しさを覚えていたのだが、この作品では自分に置き換える余地もなかった。もっともっとこの人たちを見ていたい。作品を享受したい。
今ならなんとジャンプ+で全話無料で読めます。ぜひ。
かっぴーさんの原作はこちらから読めます。
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