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会社員だったときの話

私は約3年間、インテリア商社で営業アシスタントとして働いていた。
インテリア商社にも様々な種類がある。ネット販売のみの会社、襖や畳など和風内装専門店、建材専門店など。
私のところは、様々なメーカーから仕入れた商材を、インテリア専門店や内装屋さんに卸す、いわば内装資材の何でも屋だ。
今回は、専門商社とはどんなことをするのか、良かった点や大変だった点などを含め紹介していきたいと思う。


1日の流れ


8:00  出社  社内の掃除や仕事の準備、メールチェックなど
8:30  業務開始
      主に受注、発注、電話応対がメイン。
      各メーカーごとに締め切り時間があるため、常に時間との勝負
12:00 交代制で休憩
15:00 1日の主な発注業務が終了。
      ここからはメーカーから来る仕入れの計上や経理などの仕事をする
18:00 退社


ざっくり書くとこんな感じだろうか。私がいたのは小さな営業所だったため、メインの受発注だけでなく、顧客管理、売掛などを全て数人でこなしていた。デジタル化が進んでいないので、月末月始はこれに請求書、納品書の封筒詰めも加わる。


良かった点

  • お客さんは契約を交わした固定客のみ。名前を覚えてもらえたり、指名してもらえるとモチベーションに繋がる。

  • タイピング速度の向上。

  • インテリア全般の知識が深まる。

大変だった点

  • 電話対応。元々喋ることが苦手なため、入社直後はかなり苦労した。お客さんに怒られることもしばしば。その上常に電話が鳴り続けるので自分の仕事が進まない。

  • 受発注時は数字ひとつのミスで大損害に繋がるため、細心の注意を必要とした。

  • 人数に対して受発注の量が多い。繁忙期は水を飲む暇もないほど忙しい。

  • 取り扱い商材が多すぎて覚えられない。特に和物は難しかった。

  • 締め切り時間に間に合わなければ出荷してもらえない。営業マンにお願いして、メーカーに引き取りに行ってもらうこともしばしば。

  • 週末に荷物が届かないと連絡が入ると、絶望の休日を過ごす。

  • お客さんはとにかく急いでいる人が多い。いつ届く?などの問い合わせに対して運送便各社に電話で確認をする。中継役としての仕事。

楽しかったこと

  • 「この商品探してくれない?」→ネット検索から販売店に電話をし、流通経路を調べる。見つけ出せると爽快。

  • 「好きな壁紙選んで送っておいて」→ざっくりしたお客さんだとよくある。様々なカタログを見るのは楽しかった。



こういった感じだろうか。受発注に関しては、品番を間違えたり、カーテンの寸法を間違えて始末書を書いたりもした。特にブラインドやカーテンなどは金額が大きいだけに、商品が無事に納品されるまでは不安で仕方がなかった。

専門商社は合う人、合わない人がはっきりと出る仕事だと思う。
マルチタスクが苦手な同僚が焦っている姿を見るのはとても辛かったし、長くは続かない。
その後私自身も、様々な都合が重なり退職することとなった。大変なこと、辛いことも多かったが、今となっては貴重な経験をさせてもらったと感じている。ありがとうございました。

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