チームでやる農業

僕が今勤めている農場は有機農業やっていてピーク時のスタッフが13名になります。

僕が入社した時にスタッフは7名だったので4年でほぼ倍になりました。

僕の入社動機のひとつが有機農業では珍しいチームのある経営であった事と、農業ではさらに珍しいスタッフが目立っているチームだった事でした。
感覚でいうと経営者が目立つチームは軍隊みたいな感覚
スタッフも目立つチームは戦隊モノのヒーローチームみたいな感覚です。

なんだか魅力的なチーム文化のある職場で年々増えるスタッフの数もあり、チームはなんなんだろう。どうすればポテンシャルを引き出せるんだろうと自然とチームというものを勉強しようと思うようになりました。

ずっとアウトプットせずに来たのでまとめてみようと思います。
参考にした本は
・THE TEAM
・世界最高のチーム
・なぜ弱さを見せ合える組織が強いのか
・チームが機能するとはどういうことか
・モチベーション革命
・ティール組織

で今回は
目標設定
コミュニケーション
カルチャー
モチベーション
に絞ってやってみます。

目標設定
まずチームの定義は
「共通の目標/目的に向かう仲間」
になります。目標なしにはチームとは呼べず、グループになってしまいます。
目標は3段階あります。
行動目標(どのように行動しよう)
成果目標(◯◯を達成しよう)
意義目標(理念やビジョン)

この3つを決める事で、スタッフが自分で判断する材料が揃います。
意義目標にいくにつれて抽象度が高くなり、抽象度が高い方が判断の自由度があがります。

あらゆるものの変化が早くなり、若い人は物質的なものから感情や意味、意義へ価値を感じるようになってきています。

意義目標を立て、臨機応変に成果目標や行動目標を変えてたり、社会や世界へ貢献している事を感じられるようにする事が大切なようです。

コミュニケーション
チームには協力が不可欠です。
協力にはコミュニケーションが不可欠なわけですが、仕事上のコミュニケーションはある程度ルールづくりで重複や量を減らすことができます。
イメージしてもらうとわかりますが、ルールは少なすぎる状態と多すぎる状態は同じように不便になります。
なので適度にルールを作るのが肝要です。
一緒に気持ちよく働くには相手を知るためのコミュニケーションも必要です。

相手の人生の中での感情の浮き沈みとそれに対応するできごとを聞く事で、立体的に相手を捉えてそれを元にコミュニケーションをとると効果的になれるようです。

カルチャー
カルチャーで重要なのが「心理的安全性」です。
これはGoogleが自社の生産性の高いチームの共通項、生産性の最重要事項として世に知らしめた概念です。

自分は自分でいて良い。個人的な事情を職場に持ち込んでいい、意見をいったら聞いてもらえる、1人の人間として職場にいていいという感覚のことです。
この文化によりスタッフに当事者意識が生まれ、意見も多様に出て、生産的になっていきます。
そのほかの良い側面は率直なフィードバックがもらえるということ。意見を言いやすい職場は厳しいフィードバックも伝えやすくなります。他人からのフィードバックが自分の自己認識を高めるのにとても有効なことがわかっています。そして自己認識の高い人が多いチームは業績が高いこともわかっています。

上と関係していますが、失敗が許されるというというのも非常に重要な文化です。今はスタッフ1人1人が自分で考えて学んでいかないといけない時代です。
学びということは挑戦するということでそれは失敗するということだからです。失敗が許容されないと学び自体をしなくなってしまいます。

モチベーション
会社の成功いかんはスタッフのモチベーション次第とある経営者がいっていました。それくらいモチベーションは大切な要素のようです。

今の若年層のモチベーションの元は没頭、良好な人間関係、意味合いにあるといわれています。

そして会社が提供することのできるモチベーションの元は
・理念、ビジョン(意義)
・人材、風土(雰囲気)
・待遇、報酬
・仕事、学び(成長)
であるといいます。
なので上の4つでいくと、待遇、報酬以外の3つが若年層のモチベーションとリンクしています。
・仕事、学び→没頭
・人材、風土→良好な人間関係
・理念、ビジョン→意味合い
もちろん報酬、待遇をないがしろにしてはいけませんが、ある程度まであればそのほかを求める若者が多いということになります。

会社のモチベーションの4つを全て高めようというのは急には無理があります。なので自分の会社にあった1箇所を大きく伸ばしそのほかはそこそこにする事で、そもそも会社の方針にあった人が集まるようになります。
さらにその人達にもモチベーションの元となる機会も多く提供できるので好循環が生まれます。

わかりやすい例はディズニーランドで
ディズニーランドは理念、ビジョンが特化しています。
そこにはそのビジョンに惹かれた人が集まってきて、そのビジョンにそった仕事をする機会を提供する事で、スタッフのモチベーションは高くなっていきます。

有機農業界はようやくチーム経営が始まった黎明期ですが、僕もいずれは自分の農場や関わる方達とエキサイティングなチームを作り、一人では到底成し遂げられない事をどんどんやれるように、今は働かせて頂いている農場でやれることからやっていきます。


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