新型コロナ時代想(12)・・・COVID-19がついにやってきた!

端緒は何気ない会話から

職場で同僚と会話していると「Aさんが先週末に熱を出して休んでいるらしい」という話題が出てきた。皆んなは「絶対コロナだよ〜」と冷やかし、偶々Aさんの椅子に座ろうとした他部の人に「座っちゃダメだよ」といったり、ほぼ小学生と変わらない会話がされていた。私自身はAさんの近くに席はあるが異動してきたばかりで顔も覚えておらず、会話もしたことはなかった。同僚に聞くとAさんはここのところ子育て対応等で自宅テレワークが多く、感染するような状況ではないように見えた。

翌週、部門の会議にBさんが遅れて出てきた。そのとき誰かが「Bさん、週末に熱を出したんだって?」と言いだした。Bさんは「もう下がったから大丈夫だよ」といいながら皆んなからマスクを付けるようにと突っ込まれた。この時に私もマスクを慌てて装着した。ただこの時はAさんもBさんもよくある話で新型コロナ感染の現実的なリスクとは捉えてはいなかった。

その後都知事がオーバーシュートの恐れや移動自粛について会見を行った。その翌日は他県へ2時間かけて出張する予定だったので、延期を提案したが、同行者がどうしても決行を主張し出張することになった。この時にはかなりピリピリした雰囲気が出ており、昼食も密にならないように配慮したりしたが、後ろの席で口から泡を飛ばす勢いで大声で話している女子学生のグループが気になっていた。そして仕事を終えて帰宅したところ同僚からLINEが入った。

「Aさん、陽性です」

この時は面識のないAさんのリスクは遠いもののように思えた。連絡をくれた同僚(Xさん)はAさんの1.5mぐらいのところに席がありリスクはあるかもしれない。そして彼とは出張に同行したのでA→X→私というリスクは考えられた。偶然、テレワークできるPCを自宅に持ち帰っていたので、翌日はテレワークにすることにした。

感染者の拡大

直ちに職場側の聞き取り調査が行われ、AさんはBさんともう一名(Cさん)とで飲み会に行っていたこと、そしてしばらくしてBさんもCさんもPCR検査で陽性が確認された。

ここで時系列で整理すると
⑴ 某日(T=0) ABCで飲み会
⑵ T+2日 20名の飲み会にBさん参加、私の隣で会食(ビールをお酌してもらった!
⑶ T+4〜5日 A、B発熱
⑷ T+8日 B部門会議参加
⑸ T+10〜14日、ABC陽性
となる。

私の場合、⑵と⑷でBさんと接触しているので会社のルールで自宅待機となった。そして期間は⑷から14日間となる。そしてこの時点ではすでに数日経過していたので実際は10日弱の自宅隔離となった。

自宅隔離生活の始まり

自宅隔離生活は突然始まった。職場の主要なメンバーも何らかの形でABCのいずれかと会議・会合で同席しており、皆同様に隔離生活に入っていった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?