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誕生日を忘れたら1年間恨まれ続けた

「誕生日に欲しいものはないよ」
という言葉に加えて、私は専業主婦だしお金の出所は一緒という理由で、毎年プレゼントは用意せず。その代わりせめてのお祝いにちょっとだけ夕食を豪華にしたり、ケーキを焼いたりしてお祝いしていた。

そういう訳で毎年夫の誕生日にケーキを焼いていたのだけれど、それがなぜか去年は夫の誕生日をすっかり忘れてしまったのだ。正確にいうと、誕生日は忘れてないけど、その日付がまだまだ先だと思っていて、日々の日付感覚を失っていたのだ。
「今日、何日?あれ?今日、何曜日?」
もはや痴呆症である。

帰ったら食後にケーキが出てくるぞ!と期待していた夫は内心かなりのショックだったと思う。1日過ぎ、2日過ぎ、、、で、とうとう1週間を過ぎた時に夫から一言。

「いつまで経ってもケーキが出てこない」

「・・・えっ!?」

そうです。1週間過ぎて、夫に言われて気が付いたんですね。
ごめんね。。。
翌日手作りプリンでささやかにお祝いしたけど、簡単に直ぐ作れるプリンで手を抜いた事に罪悪感を覚えた。

なので今年は気合を入れてケーキを作るべく、誕生日に何ケーキを食べたいか聞いてみた。
「どうせ忘れちゃうんでしょ?誕生日」

なんと!私はかなり恨まれているらしい。

これはいかん。とりあえず急いで何か作らねば。

そこで閃いたのがラムレーズンケーキ。
ドライフルーツを1ヶ月ほどラム酒に浸して、ラムレーズンを作るところから始まる。本当は1ヶ月も漬けなくても良いのだが、アルコールが程よく抜けて、ラム酒の香りとレーズンのふやけ具合がいい感じになるのが1ヶ月かかるのだ。

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(↑)バター、卵、小麦粉、アーモンドプードル、ベーキングパウダーと砂糖を混ぜるのだけれど、ここで我が家のポイントは、砂糖にパームシュガーを使うこと‼️砂糖よりもコクが出て出来上がりが10倍も美味しくなるのだ。日本だと黒糖で代用できると思う。

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そこにたっぷりラムレーズンを入れて、型に入れて焼く。

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ここでさらにもう一つのポイント。
レーズンを漬けていたラム酒をドバドバと塗りたくってラップに包んで2日おく。これポイント。ラム酒がいい感じに全体的に染み渡りとても美味しいの‼️ポイントはドバドバと!惜しみなく!

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出来上がりー‼️アーモンドプードルのコクが、パームシュガーのコクが、ラムレーズンの香りが、美味しい!

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このラムレーズンケーキさえあれば、去年の誕生日の事をチャラに出来るはず!
と意気込んで作って、美味しく一緒に食べたのだけれども、それももう過去の話。

「去年、誕生日忘れられたんですよ(笑)」

私はまだまだ恨まれているらしい。相当根が深いな。

このままではいかん。一発逆転のため、今年の誕生日にはシュークリームを作ることにした。我が家では新メニューだ。新メニューに弱い旦那さんはきっと喜んでくれるはず。そう信じて私は「パティシエまきぞう」の道を歩き出した。主婦っていうのは状況に応じてワラジを何足も履き替えなきゃいけないので大変である。

私がいつも参考にしているのは、えもじょわ さんのレシピ。えもじょわ さんは、フランスに住む日本人パティシエさんで、わかりやすくとても美味しいレシピです。レシピ本もyoutube も出ています。

で、あまりにも必死で作ったので、作業中も完成品も写真を撮るのを忘れまして(ToT)。見た目は不恰好だったけど、カスタードクリームが美味しくて2人で美味しく完食。残ったクリームは翌日食パンに塗ってクリームパンにして食べました。これお勧め。
ちなみ、スペキュロスペーストなんてインドネシアでは売ってないので、無しで作りましたよ。

そして、漸く恨みから解放されました!(たぶん)

でもこの先も「以前、誕生日忘れられたんですよ(笑)」と言いながらニヤニヤして楽しんでいる旦那さんが目に浮かぶわ。

来年は何作ろう。

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