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「また来ます」が聞きたくて

コロナ禍でもジャカルタの美容院は普通に開店していて、特に気にしなければ普通に行けばいいと思うのだけれども、電話で予約して、タクシー呼んで、時間を合わせて行って、切って、帰ってきて、となると意外にも時間がかかる。人との接触も増える。

そこで開店したのが、バーバーまきぞう💈
コロナが流行し始めてから、旦那さんの頭(髪の毛)を私が切っています。お客さんは旦那さん1人なので、この常連さんが来なくなるとお店は潰れてしまいます。無免許のど素人でございます。

この常連さん、毎回希望の髪型にはならずに帰っていくのですが、挫けずに毎回来てくれるんですよ。

「いらっしゃいませー。お客さんのために新しいバリカン用意しましたよ。」

新バリカンもさることながら、付属でついてきたケープの素晴らしさよ。しかし、私はケープの使い方を間違えてしまい前後逆にセットしたものだから、お客さんからクレームを受けてしまった。
「ケープ前後逆では?」
「・・・おっと失礼。」
とか、

「へたくそー、そう切ると坊主になっちゃうんだよ。あーそうじゃない!」
「あっ・・・ごめん・・・」
とか、

毎回色々なやりとりはあり、
ある時は、棚田、
ある時は、角刈り、
ある時は、坊主、
ある時は、アシンメトリー、
と、バリエーション豊かな髪型を経験していただいています。

1回もご希望の髪型に仕上がったことはありません。

そして、文句の最後に
「また来ます・・・」と。

ご来店お待ちしています!

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