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ココナッツウォーターが美味しかった話

ココナッツウォーター。南国に行くと必ず一度は憧れる飲み物。

ココナッツウォーターは飲む点滴と言われ美容にも良い!という話を耳にし、成城石井で見つけて飲んだのが10年くらい前。物凄く不味くて、飲んだ瞬間(志村けんが水をブワーっと口から垂れ流すように)吐き出したい気持ちでいっぱいになったのを今でも鮮明に覚えている。

南国に行くとレストランや浜辺でココナッツが置いてあり、オーダーするとその場で斧でかち割ってくれる場面を目にする。そのココナッツにストローを刺して、可愛らしい装飾がついていたりなんかしたら、もう頼みたくなってしまう。あの志村けんのブワーを脳裏にチラつかせながら、

飲みたい  ⇄  多分不味い

この思考がシーソーに乗っているかの様に頭の中をギッタンバッタンするのである。

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とあるジャカルタのレストラン。気がつくと周りのどのテーブルもココナッツウォーターを頼んで美味しそうに飲んでいる。
「ねえねえ、うちら以外ココナッツウォーター頼んでるよ」
「自分飲まないけど、頼んでいいよ。」
「でも頼んで不味かったら、もったいない」
「この話ずっっと毎回やってるけど、飲みたいなら頼めば?」

どうやら私は、ココナッツウォーターを飲むか飲まないかを3年間悩んでいたらしい。3年前から、また今度にする。と言って見送ってきたようだ。

「不味かったら残せばいいよね。」
と最初から保険をかけるかのような台詞を言って頼んだのは、ココナッツウォーターのグラス1杯では無く、まるまる1個。私が飲みたいのはグラスではなく、まるまる1個の方だ。

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恐る恐る飲んでみると、
すごく美味しいではないか!なにこれ!成城石井で買ったココナッツウォーターと全く違う!喉越しが良くて、後味スッキリ、ココナッツの香りもあまりしない!

ココナッツの味も香りもそんなにしないから美味しい!とか言ったら訳がわからなくなるのだが、インドネシアの生ぬるいお茶や、甘すぎて反対に喉が渇く飲み物などどの飲み物より格段に飲みやすく美味しかったのだ。
お値段は1個Rp.3.5万。

調べたところによると、ココナッツの若い実の方が美味しいらしい。そして、このお店のは、しっかりとキンキンに冷えていたのがよかった。若く無い(熟した)、生ぬるいココナッツウォーターはきっとお口に合わないんだと思う。

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若いココナッツ(↑)だから、中身の果肉(白い部分)も5mm程度。

え?どうやって見分けるの?というと、
熟れてない若いココナッツは、外側が緑色、殻は比較的柔らかく、果肉(白い部分)も少ししか無く、ジュースはたっぷり入っている。
熟したココナッツはその反対。外側が茶色く、殻は硬め、果肉が多い分(1cm〜2cm)、ジュースが少ない。

スプーンでココナッツ果実をほじって食べたけど、これまた繊細な味で美味しかった!葛餅の様にしっとりとし、アロエや杏仁豆腐の様な食感、ココナッツが僅かに香って美味しい!夏の和菓子にありそうな繊細な味。

ぜひ、南国においでの際は見極めてチョバしてみてねー
(チョバ:挑戦する。試す。)

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そういえば私はココナッツ味嫌いなんです。こんな私でも飲めましたよー

その後、スーパーで購入したココナッツウォーターを飲んだらこれまたとても美味しかったので、その話はまた今度。


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