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空港のセキュリティゲートを通るとき - 日常から非日常へ

空港のセキュリティを通り抜けて、自分のフライトのゲートに向かう、時間に換算するとおそらく2-3分の間に私の日常は非日常に変わる。

アメリカの大学に行った以来、日本と海外を行き来するようになったが、自分にとって日本の滞在期間は家族や友人とゆっくり時間を過ごす、ある意味リラックスモードの自分でいられる時間となっている。

コンビニで菓子パンやスイーツを買っておやつに食べてみたり、
本屋さんに1時間くらい入り浸って5冊くらい本を買ってみたり、
1人で映画館に行って気になる映画を2つ連続で観てみたり、
海外にいる間はなかなかできなかったちょっとした時間がとても愛おしく思える。

大好きな家族も、大好きな友達も日本にはたくさんいるから、このままずっと日本にいられたらいいのに、とリラックスモードの自分は日本に帰ってくる度に思う。

けれど、心の奥底では「海外に出ていろんな世界を見られる内は、外に出ないといけない」という使命感のような、直感のような、お告げのようなものが常にあり、それが完全に消えるまでは、海外に行き続けるんじゃないかなと思っている。

最近知り合った知人に、「そんなにガツガツしているように見えないけど本当にサッカー選手なの?」と冗談で聞かれたが、確かにリラックスモードの私は、平和主義というか、良くも悪くもアスリートっぽくないかもしれない。

でも、サッカーはやってるんだけどなーとふと考えてみると、多分私は日本の空港くらいからスイッチが入る気がする。故意に自分を鼓舞するわけではなく、ごく自然と日本生活では日常であったリラックスモードの自分、大切な人たちとの時間、ちょっとした日本でしかできないことが非日常へ変わっていく。

その感覚は寂しい気もするけれど、意外と嫌いじゃなかったりする。
今日の夜の便で私はチェコに発つわけだけれど、その瞬間が来るのが今とても恐ろしく、そして、とてもワクワクする。

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