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食と向き合えなかったときのこと。

今、思い返してみてやっと、「あぁ、あの頃の私って摂食障害だったんだな」って気づく。ちゃんと診断されたわけでも、病院に行ったわけでもないけれど、たぶん、きっとそうだった。

きっかけは、大学時代の恋愛。

思春期の頃から、ぽっちゃり体型がコンプレックスで、ありとあらゆるダイエット法を試してきた。
カロリー制限はもちろん、〇〇だけダイエット、ティーン誌の後ろの広告に載っている飲むだけで痩せる薬、長時間の半身浴、痩身エステ、、
その時代に流行っていたダイエット方法は全てといっても過言ではないくらい、ありとあらゆるダイエット法に手を出してきた。

もちろん成功することはなく、人生で最も健康的に痩せていた?標準だった?心も健康だった時代は、中学生の運動部現役のとき。
毎日あんなに動いていたからね、どんなにカロリーを取っていても太らなかった。

中学入学頃に生理が始まって、そこから体型が変わってきて、気にするようになって。1番最初の原因は母親かな、「小学生の頃は痩せてたのに」っていうのは何度も聞いていた気がする。悪気はないのはわかっているけれど、当時の私にはその言葉が呪いだった。
その頃は、今のように正しい知識を得られる手段もなくて、雑誌のモデルさんがやっているのを真似るか(今思えば、本当にやっていたのかさえ怪しいよね)、ママの間違った知識を取り入れるかしかなかった。

ただ、持ち前の性格もあって、「デブ」って直接言ってもらえる(?)デブだった。本当のデブにデブとは言えないから大丈夫、でも痩せたい、この2つの思考の繰り返しで、高校時代も細い子に憧れる万年ダイエッターのデブで過ごした。
(※ちなみに、この記事でのデブの基準や、ダイエットに関する思考はあくまで私の基準です。どの体型が正しいとかはないし、そもそも体型を意識すること自体正しくないと考える意見もあるかも。でも、あくまで私の思考、とらえかた、私の価値観での話。)

そして、ついに非嘔吐過食のきっかけになったのは、大学時代大好きだった先輩と付き合ったことをきっかけに、人生最後のダイエットと称して入会したRAIZAP。

当時はまだ、パーソナルトレーニングはあまり主流ではなくて、RAIZAPが市場を独占していたような頃。(私調べ)
流石にここまではな~、とか思っていたのだけど、やる気があるならお金は出すというママとの会話をきっかけに入会。(娘のダイエットの為に70万以上の金を出す親って異常だよな、と。それくらいママもダイエットにとらわれていたんだよね。)

今は少し変わったとどこかで聞いたけど、
その頃のRAIZAPは、玉葱の糖質すらNGとする徹底した糖質OFFを推奨していた。

大好きな先輩と付き合えた私、アドレナリン全開!!!
そりゃもう、ゴッリゴリの糖質OFFに、ゴッリゴリの筋トレも余裕でした。

もちろん結果が出るのは早くて、痩せたねって言われることが快感で仕方なくて、食べることが大好きだったのに、食べない自分が大好きになった。

友達とサイゼリアにいってもサラダ(ドレッシング無)だけ、
かき氷屋さんにいっても、シロップ無の部分だけ、(なにに金払ってんだ)
玉葱、ジャガイモ、人参、かぼちゃ、さつまいもは糖質多いからNG!
糖質は、1週間に1~2個LOWSONのブランパンだけ、
逆に脂質はOKで、お肉をどんどん食べよう!!焼肉万歳!!!
どんどんどんどん、糖質OFFの闇に飲み込まれた。

崩壊のきっかけは、先輩との別れ。
色々あってあっけなく終わった先輩とのお付き合い(4か月とか、笑)
頑張る意味を失った途端、全てがどーでも良くなった。

パン屋さんで菓子パン10個くらい買い込んで泣きながら食べまくってたこと、その頃私がめちゃくちゃ痩せていってたから「もう今日くらい食べな!!」って言われることが多くて、渋谷でピザ屋さんに行って食べ過ぎて気持ち悪くなって、駅のトイレから出れなくなっていたこと(友達には先に帰ってもらった)、夜中のサイゼに友人を誘い出し、一人で尋常じゃない量を食べていたこと(あまり覚えていいないけど、今でも友人に、あの時は引いたって言われる)、ホールケーキをひとりで食べていたこと、RAIZAPに通いながら、痩せたいって思いながら、こんな状態だった。

もちろんしっかりリバウンドして(10㎏くらいのリバウンド)RAIZAPは終了、ママには無駄なお金だったって言われまくる、あんたはなにやっても痩せれないわって言われる日々(ママはふざけ半分。誤解しないでほしいのは、決して悪気はないってこと。本当に昔からずっと親友みたいな仲良し親子です。)、糖質OFFをすればするほどおかしくなっていく食欲、負のループへの突入だった。

それから社会人になり、今のトレーナーさんと出逢うまでは何も変わらない日々だった。

失恋からは立ち直ったし、時代と共に正しい知識が広まってきたけど、食べ方の癖や食に対する考えは中々改善しなくて。
何度も糖質OFFで痩せようとしたし(その度に失敗して自己嫌悪になるループ)、個人のパーソナルジムにも再度入会したし(合計40万くらい?これは実費。お決まりの人生最後の意思)、それでも一時的に痩せるだけで、成功とまではいかなかった。

一生こうやって悩む人生なのかな、なんて思いつつ、
プラべートもうまくいかなくなってきたころ、情報を取り入れすぎてダイエットもどうがんばっていいのか分からなくなってしまって、勇気を出して会いにいったのが今のトレーナーさんのところ。

どーせ、カウンセリング受けて、スクワットとかラットプルダウンやらされて、食事はたんぱく質を中心にって言われて、コース料金の説明受けて終わりだろうなっていう予想を立てつつ、それでも何かにすがりたい気持ちで体験希望のDMを送った。

行って本当に良かったと思う。勇気を出した自分を褒めたい!!

上記で挙げた予想はことごとく外れた。
ひたすらお話を聞いてくれて、共感してくれて、もう充分頑張ってきたよと、何も無駄じゃなかったよと、ただひたすら肯定してくれた。
知識も十分あることはわかるからって、特に何かのトレーニングをするわけでもなく、とにかく頑張らないことが大事って言われた。
めっちゃ予想外、頑張り方を探してた私からすればある意味期待外れ、でもそれが正解だった。
いつだって頑張れない自分を責めて、頑張れてない自分が嫌いで、今までの経験を全て無駄にしてるって思ってて、そんな私を、もう充分頑張ってるよって、頑張りすぎだよって言われて、大げさかもしれないけど、初めて自分を認めてもらえた気がして、すごく救われた瞬間だった。

それから1年くらいかけて、お米やパンを食べても怖くない、と心から思えるようになった。

以前より無理な制限もしていないし、しっかり食べているのに、運動だって気分が乗った時にしかやってないのに、パーソナル行くのは月1だったのに、体重は落ちて、何より見た目が変わった。

いかに心と食欲が関わっているのか、身をもって体感した。

もちろん、うまくいくときだけじゃなかったし、今だってうまくいく日ばかりじゃないし、でもゆっくりだけど着実に進めてる。

なにより、人生で1番自分を好きになれている。

高校時代、仲良くもない男に「足ふっと」って言われたこと(なぜかめっちゃ傷ついたことを覚えている)、あまりにも太りすぎていた高校卒業間際(人生MAX体重67㎏)パパに「そんなに太って何になりたいんだ??」って言われたこと、ママは私の「痩せ」に関して異常なほど執着していたこと、今は全て受け入れて、笑える。そういう時もあったな~、まだまだこれから、もっと自分を好きになる為に努力したい!と思える。

すごく簡単に今までをまとめたけど、3,000字弱になっていることにびっくり(笑)ここまで読んでくれるひとなんていないだろうな、まあいいんだ、自分の記録だから。

きっとこれから先、私は自分の体形にとらわれないで生きることは出来ないし、細い太いとかじゃなくて、ただ自分の好きな自分でいるために頑張ることは辞められないのだと思うから、私の経験を通して何かできたら良いなって思う。

この自分じゃコントロールできない食との向き合い方を経験したのは、大きな財産で、きっと誰かの役に立てると思う。

今はまだ自分のことで精いっぱいだけど、この先、もっとしっかり勉強して、何かしらの形で配信していけたらな、と。
それがどんな形なのかはまだ分からないけれど、この経験を無駄にはしたくなくて。

その時のために、今はとことん自分と向き合って、自分のコップをたっぷり満たしてあげるとき。

7年前の私へ。
大丈夫、あなたは乗り越えられているよ。
7年前のあなたがいてくれたおかげで、今の私は自分をすきになれています。
本当に、ありがとう。
どんなあなたも、今の私は大好きだからね、安心してね。
7年後の私より。愛をこめて。


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