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「能登復興ツアー」~ありのままの被災地の姿を観光資源に~

私はジャーナリストとして、全国の地域づくりを取材してきました。300地域も取材した人はたぶんあまりいないと思います(笑)

よく「全国で一番地域づくりが盛んな所はどこ?」と聞かれますが、私は「能登」と即答しています。これは能登半島地震以前からです。

理由は地域づくりのキーパーソンが多く、取材した人の数が全国で一番多いためです。(あくまでも私の場合ですが)

特筆すべき能登の特長を一つあげます。

能登半島は東京都とほぼ同じ面積で、一周約300㎞もあります。 車で走ると4時間半以上かかるほど広いのですが、七尾の人も輪島の人も珠洲の人も同じ能登であるという一体感を持っています。みなさん、能登愛がすごい。We are the NOTOです。このような地域は他に知りません。

先週、友人から興味深い新聞記事を送ってもらい、感激しました。そこに懐かしい名前を見つけたからです。

その方の名は森山奈美さん。七尾でまちづくり会社「御祓川(みそぎがわ)」を経営されています。森山さんは5年前に総務省の「ふるさとづくり大賞」を受賞され、私は取材を通じて知り合いました。

記事を読むと、森山さんはありのままの被災地の姿を観光資源にするというコンセプトで、能登復興ツアーを十数回も企画されているそうです。

注目すべきは「ツアーの利益は必要経費を除いて復興資金にあてる」という所です。自分より他人のことを常に考えている森山さんらしい企画だと思いました。

「能登はやさしや土地までも 七尾やさしやまれびとにも」

こんな有名な言葉があるのですが、森山さんはまさにそんな人。包容力を感じさせる人です。七尾の居酒屋でいっしょに楽しくお酒を飲んだのがいい思い出です。

一方、時代の一歩先を読むすぐれたビジネスセンスを持たれていて、能登のソーシャルビジネスの先駆者と言えます。

私は森山さんを取材した動画のタイトルを「能登のビジョンメーカー」と名づけました。ソーシャルビジネスに興味がある方はぜひ動画をご覧ください。

いま、森山さんは能登復興ネットワークの事務局長も務められています。森山さんのご活躍と能登の一日も早い復興を心から願っています。

私もまた能登に行きます!

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