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コラム 吞兵衛の楽園!ロシアのお酒事情

ロシアと聞くとウォッカを想像する人が多いのではないだろうか?

実際ロシアのスーパーに行くとお酒の種類の豊富さに驚く。ウォッカだけでも10種類以上、テキーラ、ワイン、ラム、カクテルそしてビールに至っては数十種類にも及ぶ。ロシア産のビールももちろんのことドイツやポーランドといった他国のビールもその多くを占めている。

そして飲む量もまたすごい!
なんとスーパーにはビール用の樽が置いていて2Lペットボトルに各自で入れて帰っている・・・
仕事柄、ロシア人と酒を飲みに行くことも多いのだが、まずビールを500ml飲んでウォッカをグラスで注文してやっと食事にありつけるという・・・食前からかなりハードな接待となる。
日本人の性格柄接待してくれるから~相手が飲み足りなそうだから~と付き合ってしまうと食事後の記憶はあなたの頭から綺麗に抜け落ちてしまうことだろう。
幸い、ロシア人は客に対してとても親切で相手の飲める量に合わせて飲んでくれる人が大半である。もし、出会ったばかりであまり飲まないことを伝えたにも関わらず、どんどん飲めと言ってくる人がいたら自分の許容量をしっかり考えつつ貴重品を今一度しっかりと自分の把握できる位置に持っておくことをおすすめする。
旅行中、油断して財布を無くしてしまった友達やカードがなくなっていた友人は大抵仲良くなったロシア人たちとお酒を飲んだ後に失くしている。(これはロシアに限ることではないが)


さて、タイトルで吞兵衛の楽園と言っているということはお酒に欠かせないおつまみもまた充実しているということだ。
この記事では私がおすすめするおつまみをお伝えしたい。

まずは何といっても「サラミ」である。

日本でも普通に見かけるサラミだが、種類が半端じゃなくある!
肉質、大きさ、しょっぱさ、歯ごたえ・・あらゆる種類のサラミがロシアには売っていて、よくあるコンビニのおにぎりコーナー、お惣菜コーナー飲み物コーナーを合わせたくらいロシアのサラミコーナーはでかい。

このサラミがロシアの料理とよく合うのだ。ボルシチなどのスープ類はもちろん、柑橘系のフルーツやピクルスのような漬物にも合うので日本でも試してもらいたい
下の写真はシベリア鉄道内に持ち込んだサラミで一杯やっているところ
この飲み物は、はちみつを発酵させた飲み物でお酒に近い甘みがあるロシアの飲み物だ(アルコールはなかった)


次に紹介したいのは甘いものだ。
ロシアには手つかずの自然(正確には手が付けられないほど)が残っている。
ちょっと郊外に行けばサルナシというキウイフルーツの小さいやつやスグリ、ベリー類が大量になっている。この果物を口に含みながらウォッカを飲むと口の中で混ざり合っていくつもの果実酒を飲んでいるように楽しむことができる。

そして忘れてはいけないのがチョコレート
日本にはあまり出回らないがロシアのチョコレートはとても旨い!ミルクが効いていて日本のチョコに比べると幾分甘いがその甘さがテキーラなんかにとても合う。私のおすすめチョコレートは「アリョーンカ」と呼ばれるチョコレートだ。
ロシアに行った多くの人が好きになって帰ってくるほどおいしいチョコでパッケージが特徴的なのでロシアに行く際にはぜひ食べてきてほしい。
値段は15㎝程の大きさのもので約250円だ

(左がアリョーンカ、右はミルクチョコレート)


そして私がこれだけは絶対に食べてきたほうがいいとお勧めしたい食べ物が「サーロ」と呼ばれる豚の脂身の塩漬けである。

上のサーロは純粋な脂身だけを塩漬けにしたもので下は肉が入ったサーロだである。(サーラともいう)
このサーロの味は厚切りにしたプロシュートのような感じだ。
材料と作り方が似ているわけだから味はそっくりで当たり前なのだが、もちもちとした歯ごたえがサーロのほうが圧倒的に強く、噛めば噛むほど濃縮された豚肉のうまみが口の中にあふれてくる!
これほど酒に合う食べ物があるのか!というくらい私はこのサーロで酒を飲むのが大好きである。
そして酒以外にもスープの具材にすることでいい感じに塩分が溶け出し即席で洋風スープが出来上がる。
中でもこのサーロとベストマッチだと思うのがパン類である。特にロシアで主に食べられている黒パンはサーロとの相性抜群で合わせて食べるとそれだけでロシアに来たなと感じられるほど私の中でロシアを代表する料理である。

正確にはサーロはウクライナ料理なんだけど・・・そんなことはサーロと酒で忘れてしまえ

ロシアには鮭とばのようなものやナッツ類などおいしいおつまみがまだまだたくさんある。
酒が好きでも好きじゃなくても是非ロシアに行った際はスーパーに行ってロシアを味わってきてほしい

それではまたな!

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