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関わり続けた先に見えるやりがい。みほさんが1周回って介護に決めた思いとは?


"就活は直感!ピンときたのが今の会社だった。自分が長く働いているイメージができたのが介護職"

まっきーのさまざまな現場で働く介護職インタビュー、1回目は、大学で社会福祉学科を卒業後、2018年より有料老人ホームの介護現場で働いているみほさんにお話を伺いました。

実は同じ会社の同期であるみほさん。KAIGO LEADERSというコミュニティで社会人4年目になるとき初めて出会い、同じ価値観や志を持っていることに驚いたことは今でも覚えています。
みほさんの介護に対する素敵な思いや自分が取り組みたいと思ったことを施設で着実に進めている姿を見て、今回インタビューしました。

きっかけはおばあちゃんの入院から


1番最初、介護に興味を持ったきっかけは、小学校6年生から中学生の頃。
おばあちゃんが入院して、その時にお年寄りの方のお世話をしたいと思ったからでした。

そこからずっと介護職を目指していた訳ではなく、大学では社会福祉士の学科にいたので、介護も候補にはあったんですけど、どちらかというと地域と繋がりが強いところ(郵便局や農協など)を見ていました。ただ、会社でできることと、 やりたいことが思っていたのと違うなと感じることもありつつ、都内のオフィスで働くことにも憧れがあったので魅力があると色々なところを寄り道していました。笑

就活時代は人気がある企業とかも受けてみました。結果ダメだったんですけど、全然ショックとかは受けていなくて、むしろ今の会社に決まってよかったなって思っています。
きっとその当時は第1希望、第2希望って決めてたけど、自分の中でやりたいことができるのと思いが合っているのが介護で、そこに戻るルートが出来上がっていたんだと思います。


まっきー:てっきりみほさんの介護業界に対する熱量から介護業界だけを見ていたのかと思っていたので、他も見ていたということが意外でした。別の業界に行ったら、こうして出会うこともなかったんだろうなと思うと、本当に最終的に戻ってきてくれてよかったなっていう気持ちでいっぱいです。

働く人たちの印象から介護業界のイメージが変わった



正直、入居者はみんな認知症状がある方なのかなと思っていたのと、学校で3Kなど、虐待やそういった事例のビデオとかあったので、虐待なども多いのかなって思っていました。でも実際に入ってみて、それは、社会の全体ではなく一部で、いいところもあるんだなと良い意味のギャップがありました。

怖い人も一部はいるけど、仕事が丁寧な方やいいケアをしていきましょうっていう人が多いんだなっていうのが 1番大きかったです。

あとは、会社として個別ケアをしてるということがプラスのイメージに繋がっているのかなと思っています。1日中ずっと食事、口腔ケア、排泄だけの本当に最低限のことだけをやるとかだと、多分やりがいは少ないかなって思いますね。

また、家族や親戚の反対はなくて、逆に介護の仕事に就いていると、何かあった時に見てくれるかもしれないから将来安心だなと言われていました。
むしろ、一般企業とかの方が なんか名前だけで決めていいの?みたいな感じでした。

まっきー:たしかに、働く人たちも言い方は悪いですがみんな適当で、悪いケアをしていると自分もその中に染まってしまうのかもしれないけれど、モチベーションが高い人や、しっかりやっていこうっていう人たちの中だと、自分も楽しく働けるような感じはしますね。

自分が何もしなかったという罪悪感

2年目の時に、夜勤で巡視を行ったら、息を引き取られていたことがありました。
元々ホームで 最後を過ごしたいとターミナルケアの契約を結ばれていたので、救急隊が来たりとかはなく、私は発見をして、先輩に報告すると先輩が全部対応してくれました。

ただ、後々考えた時に、本当に何にもしなくて良かったのかなっていうことが残りました。もちろん転んじゃってとか急に亡くなってしまいそうになるという方であれば、 心肺蘇生や緊急時の対応を取っていたけれど、実際ターミナルとはいえ、そういう場面にあった時に、その対応が良かったのかなっていう疑問があり、最期に立ち会うのは辛いなって思いました。

それからはコンビニや接客業など転職も考えたのですが、やっぱり自分が長く働いているイメージが持てなかったなかったのと、自分はずっと今の現場にいそうなイメージがあって転職の決断までは行きませんでした。

ただ、お看取りの経験ですごく悩んでいるのを見て、先輩も察して声をかけてくれました。そこで初めて自分の率直な思いやもっとこうしたらよかったのではないかと伝えたところ、訪問介護で元々働いていた先輩からアドバイスを頂きました。

「何時っていうのは誰にもわからないもので、在宅の方でも、7割ぐらいの方は家族が立ち会えないのが現状。訪問介護を利用している方も家だからって、必ずしも家族の人が一緒にいれるわけじゃない。それでも発見して、すぐ連絡はしていたので、最後に家族の人もここでよかったって言ってくれていたよ」という、プラスの面をいっぱい伝えてくれたことで、頭の中ではわかってるけど、気持ちがついていかなかった部分が少しずつついてくようになりました。

対応困難は方に対してもケアの問題だから自分たちで解決しなさいではなくって、ホーム長や副ホーム長、時には本社の方が介入してくれます。対応してくれる人がここにいる、孤独じゃないということがわかってからより安心感が出てきました。

まっきー:みほさんの職場環境として、サポートしてくれる方が多いというのはかなり大きい特徴でよかった部分ですね。ケアのことなんだから、介護職だけでなんかやりなさいって言われたら、それこそ落ち込んでしまうことや、離職にも繋がってしまうかもしれないけれど、上司や先輩、本社まで含めて考えてくれるっていうのは大事ですね。

今までに見たことのないほどの笑顔を見れる仕事。みほさんの今後の目標とは?



今後は現場のケアスタッフのリーダーになりたいのですが、ポジティブ人事という形で、リーダーになると、異動になる可能性が高いんです。
なので、新卒のOJTをやっていると、リーダーにはなりたい気持ちは強いけれど、もうちょっと一緒に働きたい。そう考えると今の職場の中で教育などの業務に関われる仕事が したいなと思っています。

会社としては本社に教育研修部もあるのですが、やっぱり現場の1番近い場所で入居者さんとお仕事できるのが良いなというのがあります。

お風呂が嫌いでつねっちゃったりしていた入居者さんが関わり続けた結果、今までに見たことのない笑顔を見せてくれると、そこにやりがいを感じたり、続けた結果が直接の言葉とかじゃないけど目に見えることや、怒っていたのに心を開いてくれた時などをリアルタイムで感じられるのがとても嬉しいです。


みほさんにインタビューをさせていただき、改めて介護の仕事がとても好きなんだなということを感じると共に、入居者からもらえるパワーはとても大きく、私も現場に戻りたい気持ちが強くなりました。笑
また、みほさんの場合は周囲の人間関係も大きく影響していて、辛い時でも周りの人に支えられて乗り越えてきていることがとても素敵だなと感じました。
初回みほさんに声をかけさせて頂けて、とても楽しい時間を過ごすことができました!様々な視点からこれからも介護職の魅力を届けていきます〜!お楽しみに♪



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