旅ブロガーがブログに書かない台湾高雄1日旅

今回の台湾高雄旅行。

2泊するとはいえ到着が22時半、帰国は2日後の朝8時過ぎだから実質遊べるのは日曜日の1日だけ。

以前は1日滞在するためだけの海外旅行に出るなんて、考えられもしなかった。

冬の台湾

冬の台湾はいい。

空気はやっぱり良くないけれど、暖かいのがいい。

人もニコニコと優しく、中国語も英語も通じず呆れたような顔をされることも多々あるが不愉快な感じはしない。

高雄は空港から市街地が近いので、MRTに乗って20分ほどでホテルの最寄の駅に着いた。

今回のフライトは何故かとても揺れて、久しぶりに飛行機酔いをしてしまい食欲がない。

夜中3時ごろまで開いている夜市にでも行こうと思っていたのに、これは早めに休んだほうがよさそうだ。

今回旅行の1週間ほど前から体調崩し、なかなか良くならなかったのでギリギリまで台湾旅行どうしようか悩んでいた。

そのためホテルもWi-Fiもスケジュールも旅行の準備も何にもせず当日を迎えてしまったので、案の定着いてから少しバタバタ。

出発2日前に予約していれば、200円以下でWi-Fiも借りられたのに、当日空港でレンタルするから500円近くかかってしまった。2日間で1000円弱なんて高すぎるけど効率よくまわるために仕方ない。

私はどちらかと言うと旅行前に現地の観光情報をしっかり調べるたちなので、時々こんなふうにぶらっと旅行するのも悪くないと思う。うん、全然悪くない。

ホテルに着いたのが23時半ごろ。顔だけ洗って今夜は就寝。

この半年一人旅の時はドミトリーに泊まるようにしている。旅人との出会いが欲しいと言うよりは、単にお金の節約といった意味合いの方が大きい。

閑散期だとドミトリーなのに運良く他の客が誰もおらず、ただ広いだけの個室と化す場合もあってなかなか良い。

前回の台北では、2、30人部屋のドミトリーに泊まってしまい、ちっとも眠れなかったので今回も少人数のドミトリーを探していた。

当日の予約なので人気のあるドミトリーはほとんど予約でいっぱい。これも仕方ない。

今夜の宿は、6人部屋で5つのベッドが埋まっていた。私のベットはなんと3段ベットの1番上。
運動神経ゼロの私にとって、この程度の階段もきついし怖い。

とはいえ35歳を過ぎた私が階段から落ちるのが怖いので下のベッドへ代えてくださいなんてことをお願いするのも恥ずかしいので「全然平気ですよ」と言うようなそ知らぬ顔で布団に潜り込んだ。

5人もいると誰かしらの携帯がなったりしてうるさいので、耳栓やノイズキャンセリング機能のついたイヤホンなどを持参することをおすすめする。

日本時間の深夜2時位に寝たのに、朝は7時に目が覚めた。

昨日の夕食をとっていないので、お腹が減った。ホステルでも300円くらいで朝食が取れるのだけど、やっぱり台湾の街中で食べたいじゃないですか。

ホステル近くの賑わっているお店を見つけて適当に入る。

と言いたいところだけど、一応私も旅ブロガーの端くれなのであまり変なお店で食べたくない。ましてや1日しかいないので、当たりのお店で食べたいのだ。

Googleでホステル近くの朝食で検索し、良さそうなお店を見つけた。歩いて10分もかからないから、散歩がてら行ってみよう。

画像1

当たり前だが、台湾の街中に漢字の看板があふれている。理髪部と書いてあると何のお店かたいていわかる。

もちろん全然わからないことや、間違って勘違いしていることもたくさんあるのだけど、自分が読める言語が身近にあると言うのはなんともほっとするものだ。

ロシアに行った時、ロシア語が全く読めなくて本当に不安な気持ちになった。

最近は英語が併記されている国も多くなったが、ロシアのようなアメリカと対立している一部の国は全然英語が見当たらないこともある。

意味がわかるわからないではなく、文字を読むことを発音することもできないと言う状況が不安なのだ。

ちなみにアラビア語も全く読めないのだけど、イスラムの人は世界史人懐っこく優しいのが分かっているので、こちらはあまり不安にならない。

文字と国民性。いろんなところに行くとそれぞれ全然違うので結構面白いですよ。

そんなことを考えながらプラプラ歩いているうちに、今回の旅行記をnoteに記しておこうと思いついた。

ブログは自分が書きたいことと言うより、読み手が不快にならないように、旅をより楽しいと思ってもらえるように、これでもかなり注意深く書いている。

自分の意見も入れてはいるけれど、何かに対して批判的な意見や炎上しそうな内容はできるだけ省く。

役に立たない日記的な要素もときには排除する。今回は短い旅だし、絶対に周らなければいけない観光スポットというのが多くないので、まったりゆったり自分らしい旅行ができそうだ。

朝ごはんを食べるお店に到着。予想通りローカルしかいない。英語も通じそうにないので写真を見せて注文する。

豆乳スープと肉まんの写真を見せると、肉まんは何個欲しいのと聞かれる。いろんなものが食べたいので、小さめの肉まん3つを注文。

画像2

本当は紅茶を注文したかったのだけど、うまく通じなかったので豆乳コーヒーになってしまった。これはこれですごくおいしかったけど、肉まんと豆乳スープにコーヒーなんて日本では絶対にありえない組み合わせ。

台湾らしいほっとする味。1人だけど相席なのでなんとなく寂しくない。

私は旅歴17年で、60カ国以上旅してきた。どんなに旅慣れても予定調和には絶対ならない。

語学も堪能ではないので、注文が思ったようにいかないような、小さなトラブルは1日に何度もある。そして何といってもこのトラブルが楽しいのだ。

私はつくづく旅に向いているなぁと思う。

トラブルのドキドキが好き

現地の人と触れ合うのが好き

見たことがないもの、行ったことがない場所へ行くのが好き

予定外のハプニングが起こると不安やイライラに繋がる人は海外旅行は結構大変だろうな。変な人も沢山いるし、日本とはまるで違うことばかりだから。

私は心から娘に旅好きになってほしいと思っている。まあ、ならなかったならなかったで仕方がないのだけど、常に好奇心を持って、まだ見ぬものへ心踊らされるような人間になってほしい。

私がブログを書いている目的はいくつかあるが、その1つに、娘への遺書がわりにしているという、何とも変わった理由がある。

万が一私が、今日死んでしまったら、2歳になったばかりの娘に私との思い出について覚えておいてもらえるものが何もない。

私がどれだけ彼女愛していて、彼女にどんなふうに育って欲しいと思っていて、こんなに楽しい思い出をたくさん作ったよ。ということを残しておきたいとふと思ったのだ。そんなのありがた迷惑かもしれないが、たくさん押し付ける気は無いので許してほしい。

話がかなり脱線したが、そんな超個人的なことはメインのブログになかなか書けないので、その思いもnoteに記しておきたい。

子供置いて海外に出かけることは、ほんの少しだけ心苦しく思うこともある。

しかし、たった1日でも離れることで、娘への愛情がどれほど深いか感じることができる。

「娘のために私はこんなに我慢している」一般的な母親は家族のために自己犠牲を払うことが多い。私はそれをほとんどしない。そのため多くの母親が感じるストレスがほとんどないので私にとっては今の状況が、家族にとってもベストだと感じている。

わがままな私が、自分の好きなことを我慢して育児しかしなかったら、どれだけ子供や夫に対して不満をこぼす日々になるだろう。

こんなことを感じたり、考えたり、言葉で残したりするのも旅の大切な時間だ。

さて、朝食も食べたしどこへ行こうか。

夕方からの予定は決めてある。

龍虎塔へ行って、日が沈む前と日が沈んだ後に写真を撮って、瑞豐夜市で遊んで帰る。その前か後に世界一だか世界二位だかの美麗島駅のステンドグラスを見る。それだけ。

グーグルトリップで少し調べて人気乗リノベスポット、駁二アート特区へ行くことにした。台湾、中国はここ数年リノベスポットの人気がすごい。

画像3

正直、リノベスポットはそこまで興味もないのだけど、ここはフリーマーケットをやっていてなかなか楽しい。

ハンドメイドの子供服や帽子も可愛くってお土産に買って帰ろうかな。デザインも質も良いので値段は安くないが、安かろう悪かろうで買うものがないよりいい。

画像4

noteを書くためにカフェに入る。とてもおしゃれで東京みたい。28度もあって暑いのでアイスのグリーンジャスミンを注文。台湾はとにかくお茶が美味しい。

40分ほどかけてここまで書き上げたので、また旅を再開することにしよう。

近辺をもう少しフラフラして家族に電話。みんな休日を楽しんでいるようで一安心。駁二アート特区を後にし、フェリーで旗津老街へ。

画像5

途中電車博物館があったり、広い公園があったり子連れで遊べる場所も沢山。

高雄は近いし、飛行機のチケットも安いので今度は娘と一緒に来よう。日本はこの時期寒いのでちょうどいいや。

フェリーはかなり並ぶので、日焼け対策はしっかりしておいた方が良い。日傘をさしている女性多数で、じりじりと焼け付くような日差しを感じる。

画像6

とても12月とは思えない。台北よりずいぶん暑い。20分ほど並んで順番が来た。フェリーは20元、あっという間に対岸に到着。

船酔いなんて全く気にしなくてもいいほど短いので、船が苦手な人もぜひ乗ってみて下さい。

到着したら人の波に沿ってそのまままっすぐ進もう、屋台と海鮮レストランが道の両脇にずらっと並ぶ。

日本語で客引きもやっているから気になる店に入ってみればいい。手前の方が観光客ほうが多い印象。メインストリート沿い、一番口コミの良い店へ入る。

混んでいるので1人だと店内へいれてくれない。外の相席?できる椅子ならいいよと言われ座る。

画像7

ひとりだから色んなものを試せない。食事の時は誰かいてくれたらと思う。

海老の炒めと空芯菜の炒め物を注文。どちらもニンニクがガツンと効いて美味しい。

海老を一心不乱に食らう。食べている最中は美味しかったけどさすがに食べ過ぎてちょっと気持ち悪くなってしまった。

食後は少しだけビーチで海を眺めた。ヤシの木がもくもくと生えて、なんだか常夏な雰囲気たっぷりで台湾にいるとは思えない。沖縄みたいなリゾートにいる感じ。

画像8

いったんホテルの近くに戻ってマッサージにでも行こう。またもやフェリーで戻らなければいけないのが面倒だけど仕方ない。

またも20分ほど並んでフェリーを待つ。マッサージまでは面倒なのでUberで。

日本もUberさっさと普及すればいいのに、利権がらみでボヤボヤしてるから置いてけぼりされるのよ…。

マッサージ店は口コミ千件以上で4.9という高評価。ホステルからも近くて便利の良い場所。私はひとりだからすぐに入れたけど、直後に来た4人グループは2時間後を案内されていた。人気店は予約すべし。

ほとんどの人が60分ボディ、40分足裏マッサージを選択してるようなのだけど、私は自分の定番の90分アロママッサージを選択。これが1番疲れが取れ、リラックスできるのだ。

画像9

オイルはオレンジかラベンダーから。疲れているのでリラックスを求めラベンダーにしよう。ベットはとても清潔で、強めのマッサージが心地よかった。台湾のマッサージは東南アジアと比べると少し値段は張るが、やはり力強さが魅力だと思う。

マッサージ中はリラックスすれば良いのについつい考え事をしてしまう。フリーランスになってから仕事はとても楽しいのだけど、若干ワーカホリック気味。来年はちゃんとバランスの良い生活スタイルを確立したい。

あっという間に90分終了。マッサージ中は携帯とモバイルWi-Fiの充電もさせてもらった。台湾は日本のコンセントがそのまま使えるので便利。

ここのマッサージ店は1階がカフェ、2階がマッサージフロアになっているのだが、口コミを書くとカフェのドリンクと練乳がけのガーリックトーストが無料でついてくる。

なるほど通りで口コミが良いわけだ。ちなみに私も口コミを書いたが、その場で確認をしてくるようなこともせず押し付けがましくないので好感が持てる。

Googleレビューで100件以上口コミがついているお店と言うのはなかなかないので、この方法で外国人観光客のファンをつけるのはとても有効なのではないかと思う。

こういうサービスのアイデアが湧いてくるのも海外旅行ならでは。かといって実店舗のサービス持ってないので私は何もできないんだけど。

エビを食べ過ぎてお腹いっぱいだったのに、調子に乗ってガーリックトーストとキャラメルコーヒーまで飲んでしまった。これはこの後影響しそうだ。

時間が押してきたのでまたもやUberを使って移動する。龍虎塔の夕暮れ前の写真と夕暮れ後のライトアップの写真を撮りたいのだ。

Uberのドライバーはとても感じがよく、来年の3月に日本に旅行に行く予定なんだと嬉しそうに話してくれた。台湾にいると日本のことを褒めてくれる人が多くてついつい顔がほころぶ。

龍虎塔に着いた。人もまばらでゆったりとしていて良い。ハリボテで安っぽいのでがっかりしたと言う意見も多々あるが、私は結構気に入った。

買ったばかりの新しいスマホpixel3で写真を撮る。カメラの性能が良すぎて実物よりきれいに撮れてしまった。

ここでは龍から入って虎から出る。反対はダメ。龍は高貴で善良な存在であり、虎は凶暴で悪を意味するとされており、善から入り悪から出ることで、悪を払って福を得るという考え方らしい。

画像10

7階まである階段を登ってみる。最上階は結構足がすくんだ。3階までおりて少し休む。また頭痛がしてきたのでここで少し休憩しよう。家族の様子をLINEで確認し、次の目的地へ。

近くにトトロのぜんざいを出してくれるお店があると知っていたので、そこをチェックしないと。龍虎塔から歩いて2分くらい。

値段は50元と安く、色素も天然で身体に良いよと教えてくれた。

お腹が全く空いていなかったので、少しだけ食べて残してしまったがトトロの部分がモチモチしていて優しい味がした。ぜんざいの部分は普通かな。

画像11

お店を出るとすっかり夜の帳が降り、ライトアップが始まっていた。ここはなぜか午前中に来ている人が多いのだけど、夜のライトアップがきれいなのに何故だろう。

画像12

向かいにある慈済宮も台湾らしい鮮やかな色彩で見事。12月でノースリーブなのに心地よい気候が嬉しい。人気もまばらなのでここでデートするのも良さそうだ。

画像13

勘違いしないで欲しいのだけど、この辺は特に何もないし、ライトアップといっても横浜や神戸、表参道のようなおしゃれなものを期待してはいけない。ただ、親しい友人やパートナーと、なんとなく普段できないような会話をするにはぴったりの場所。

都会で静かな場所を探すのは本当にとても難しい。

瑞豐夜市へは歩いて30分ちょっと。まだ少し疲れているのでバスで行こうか。1時間に1、2本しかないけどもうたいした予定もないし待てばいい。

そう思っていたのに30分待っても次のバスが来ないので結局Uberを呼んだ。

瑞豐夜市は評判通り素晴らしかった。何より活気がすごく、来ている地元民が楽しんでいる。大人も子供も入り混じって台湾のB級グルメを楽しみ、ゲームに興じ、賑わいをみせていた。

画像14

少しだけ屋台でつまみ、最後の目的地美麗駅へMRTでむかう。

画像15

美麗駅は想像どおり美しかった。 たまたまついた瞬間 光のショー が行われていて 立ったまま鑑賞した。

この後観光客向けの夜市へ行ったり、 ホテルの部屋の鍵をなくして部屋に入れなかったり、 現金をギリギリまで使い果たしたせいで鍵を弁償するお金がほんの90元足りなかったり、かなり面倒くさいことがあったのだが、それは私にとって何ら重要なことではないので旅はここで終わり。

明日になったらまた私は 娘を保育園へ迎えにいき、日常を取り戻す。 来週もまた飛行機に乗って沖縄に行くんだけど。

今度は娘も一緒なので 楽しいけど大変だろうな。おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?