前世療法的:時間は存在しない
サークル機能を使って毎月、開催しているZOOM会
6月は前世の記憶(前世療法など)についてしゃべる予定です。
6月19日(日)予定
↓ ↓ ↓
https://note.com/makinouchi/circle
前世や転生という概念がありますよね。
イメージ療法では、それを想起させる
そんな方法もあります。
これは僕にとっては、「スピリチュアル」な世界にふれるキッカケになってくれたテーマです。
その素晴らしい水先案内人ともいえる翻訳者の山川紘矢さん、亜希子さんとは、10年後に本『なんだ!こんなふうに生きればよかったのか』を一緒に出版させていただくことになり、前世療法で知られるワイス博士のワークショップもご一緒するような、嬉しいシンクロニシティもありました。
このテーマは「魂」という、ふわふわしたスピ概念をじっくり考える入り口になったり、もっと別の次元、「時間や空間の仕組み」みたいな世界の前提となっているような思い込みについても、考える機会になるのかもしれません。
たとえば、時間についていえば、
僕たちは
過去 → 未来
という線形で時間軸(タイムライン)を考えます。
そこで例えば前世についてのお話が出るとき、基本的に、精神分析も前世療法も、同じ考え方を持っています。それは、
「過去の経験で決めたこと」ー>「現在への影響」
という視点です。
ある意味で、僕たちは「過去の被害者」なのです。
過去の被害者
一方で、僕はこのような視点もあるかな、と考えています。
「過去の経験で決めたこと」ー>「現在も創り続けていること」
「現在も創り続けていること」が「固定」された状態。
人間は誰もが自由意志を持っています(「自由意志は無い」と自由意志なく選んだ人以外は)。すると、今の人生をどう生きるか、誰でも、自分で決めることができます。
そこで一度、決められたことは人生の中で力を持ち、無自覚なままに「同じパターン」を創り続けるようになります。
その連鎖の中を生きているのが、眠っている状態です。
「なぜ、いつも私ばっかり、こんな目にあうのだろう?」
首を傾げながら、同じループの上を歩き続けます。
それは過去に原因があるのではなく、「今もそれを選び続けている自分がいる」ということに氣がつけば、すべての連鎖が完了します。
そうだった。だから、今もそう。
ではなく、
そう決めたのだった。だから、ここで新しく選ぼう。
です。
自分の内面を注意深く探ってみれば、
「それを創り出したときの意識」
がきっと見つかります。
それが起点だったことを思い出すと、今ここが起点になります。
自分原点
クリシュナムルティは理論物理学者のデヴィット・ボームとの対談(『時間の終焉』)で人類の葛藤の原因を、一言で
「時間」
といっています。そして、時間とは
「なりゆくこと (becoming)」だと。
その「なりゆくこと」に社会の仕組みが人々を「そそのかす」のではないか?
これを時間軸で考えると、僕たちの目の前には「原因と結果」の見事なストーリーがあります。
過去が原因で、
今(もしくは未来)が、過去の結果です。
けれども、よくよく考えていくと、これは一方通行でないことがわかります。
ある日、キッチンに立って料理をします。
カレーをつくろうとしたとき、カレースパイスを鍋に入れます。
カレーができるのは未来で、スパイスを入れるのは料理中の出来事です。
結果:過去:「スパイスを入れた」のは、なぜ?
↓ ↓ ↓
原因:未来: これからカレーをつくるから。
みたいな構図になります。
肉ジャガをつくろうとしていたのに、いつの間にかカレーができていたのであれば……どこかで、カレースパイスを入れてしまったこと、が原因だとわかります。
あのとき、「カレースパイスを入れた(原因)」から、鍋をあけたら「カレーができていた(結果)」んだね。
でも、実際は「カレースパイスを入れた(結果)」のは「カレーをつくろうとしていたから(原因)」というストーリーもあるわけです。
これは、原因と結果についての観念的なコジツケでしょうか?
視点の数だけ、原因と結果、関係性の結びつけがあります。
そこに、あまりに主観的な自己憐憫や執着心でストーリーをつむいでしまうと、今の人生がうまくいかないための都合の良い言い訳にしてしまったり、思い込みのカタマリとなってしまいます。
フロイトの時代より「過去」には、トラウマ、カルマ、多様な名前がつけられ
そのものを扱うより、「問題」として扱うようなパターンが形成されてきたのかもしれません。
追伸:
サークル機能を使って、毎月開催しているZOOM会
今回は前世の記憶(前世療法など)についてしゃべる予定です。
https://note.com/makinouchi/circle