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【感想】ドライブ·マイ·カー(映画)

西島秀俊さん主演のドライブマイカーを観ました。
個人的に、みさき役の透子さんが大好きなので、以前から観たかったのですが、3時間と聞いていたので、長丁場でとても観れそうにない···と逡巡していました。
まとまった時間ではなかったのですが、休憩しながらも観ることができました。
内容に触れていますので、観覧されていない方はお読みにならない方がよろしいかと思います。

基本的に西島さん演じる家福の視点で話が流れていくので、家福の心の膨らみや縮み、感情の強弱や緩急がすごく伝わってきました。
妻が伝えたかったことは何だったのか、何故裏切られたのか、傷つけられたことを妻に伝えそびれてしまった家福が、後悔に苛まれても、みさき達との出会いを通して、再び舞台や自分の現実、生きていく道筋のようなものを見つけていく話に、常に惹き付けられ続けました。

最後のシーンは、みさきが家福の車を受け取ったのかなと思うことができました。
みさきは車を大切にすることができて、家福は車と別れることができる。
2人の、それぞれのこれから歩む道のりを明るく照らしてくれるようなラストシーンで、素敵だと思いました。

広島が好きなので、色々な場面で広島の街並みや公園や施設を見ることができて、嬉しかったです。
撮影された場所に行ってみたいと思いました。
瀬戸内の美しい景観も、映画の魅力の一つだと思います。