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子育ての中で見つける自分の時間【ユタカジン】

私には男の子が三人います。二人は成人し家を出て、現在は思春期エネルギーに満ちあふれた中学生男子の子育て真っ最中。

母親として、彼の成長を見守り支えて行くことが、今の私の大きな喜びです。
ですが、少し前までは「自分の時間が持てない」と嘆いていました。

母親にとっての「自分の時間」とは?

多くの人が「自分の時間」と聞くと、一人静かに過ごす贅沢な時間や、自分のために用意された時間を思い浮かべるかもしれません。

しかし、母親にとっての「自分の時間」とは必ずしもそうではありません。むしろ子どもと過ごす時間の中に「自分の時間」があると、今は思うようになりました。

今回は、タスクシュート協会の理念「自分らしい時間的豊かさを追求する」に沿いながら、私が息子から学んだ、「母としての時間的豊かさ」についてお話したいと思います。
※こちらの記事は、タスクシュート協会公式マガジン【ユタカジン】に寄稿しています。


計画が崩れる時

「今日は30分、いや、20分だけでも自分だけの時間を持つ!」と計画していても、その計画がうまくいかないことはしばしばです。

特に子どもが小さい頃は、子どもが急に熱を出したり、兄弟喧嘩が始まったり、ダイナミックに牛乳をこぼして大掃除&洗濯など。

その瞬間、「計画が崩れた」と感じてしまうことが多いものです。たいていの場合「こんな日に限って」とか「ついてない」などとネガティブな気持ちになりがちです。

私の場合、「計画が崩れた」と思えたらまだマシで、「崩された」と感じたこともありましたし、「時間を取られた」と思ったこともあります。

よく考えればおかしな話です。子どもが意図して母親の時間を奪ったわけではないのに。

そもそも、「計画を崩された」と感じるのはなぜでしょう。

計画がうまくいかないとき、私たちはその瞬間をコントロールできないことへの苛立ちを感じます。特に子育てにおいてはそれが多く、「自分の時間」を計画したとしても、子どもたちのニーズが優先され、計画はしばしば中断されるのです。

・今日はせっかく時間に余裕があったからゆっくりしようと思ったのに。
・いつになったら自分の時間が持てるの?
・本当は趣味の時間も持ちたいのに。

このように、できなかったことばかりを取り上げ、「私ばっかり頑張ってる」オーラを出していました。

ですが、ふと気づきました。私が本当に求めていたのは、計画通りの「自分の時間」ではなく、日常の中で感じる豊かな時間であると。
手に入らなかった時間にフォーカスして嘆くのをやめ、今、この瞬間に豊かさを感じること、これが、何よりの自分への癒やしと安らぎだったのです。

日常の中で見つける「自分の時間」

日常の中に自分の時間があることに気づくことができれば、その気づきはアンテナとなり、至るところに豊かな時間が転がっていることに気づくことができます。

朝、家事が一段落した時にコーヒーを飲みながら静かに過ごす数分間も、もちろん自分のための豊かな時間ですが、私が作った料理を、子どもが美味しそうに食べてくれている時間は、世界中で、たった一人の私にしか感じることのできない、自分のための時間そのものであり、母親としての時間的豊かさを追求する道なのだと思います。

「自分の時間」を再定義する

「自分の時間」とは、一人静かに過ごす贅沢な時間や、自分のために用意された特別な時間という定義も必要かもしれません。

ですが、計画通りの「自分の時間」よりも遥かに価値のある豊かな時間が、今この瞬間にしか味わうことのできないものだと思えたなら、きっと日々の生活が豊かで満たされたものになるでしょう。


最後までお読みくださりありがとうございました。
タスクシュート協会公式マガジン【ユタカジン】が、あなたの時間的豊かさを追求していく「友」となりますように。


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