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太宰が愛したカニ

本日はマガジン更新記事です!

先日カニクリームコロッケについて思いを馳せたばかりなので、

せっかくなのでさらにカニについて掘り下げてみようと思います。

以前、音楽朗読ユニット"さかな同好会"でのライブでも作品を取り上げた太宰治。

あくまで私の感想ですが、情けなさやみっともなさや弱さなど、人間が他人には見せたくない部分を自身に重ねた作品で描いているという印象です。

生々しい負の感情の描写の中に、同時に客観的な理性みたいなものが同居していて、読めば読むほどその世界観に引き込まれてゆきます。

昔は敬遠していたけれど今はめっちゃ好きです。

心も頭もからっぽにして1リスナーとして読むのも、「分析するぞ!!」って気を張って意気込んでアーティスト視点で分析しながら読むのも、どちらものめり込んでしまいます。

そんな太宰は青森出身で、青森が主要産地であるトゲクリガニというカニが好物だったそう。

トゲクリガニは春が旬で、「花見ガニ」とも呼ばれています。

まだ読んでいないのですが、彼の「津軽」という作品にトゲクリガニが登場するそうです。

今これを読んでいるので、終わったら「津軽」を読もう!!

わたしが好んで食べたり飲んだりするものは、好きなアーティストや作家にかなり影響を受けています。

一時期は村上龍さんの作品にはまり、本に登場するワインを飲むことを目標にしていました。

はじめてCDが形になって流通した時、お祝いにバローロを自分で買って開けました。

口に合うか、おいしいか、好きか嫌いかは問題じゃなくて、憧れの人が触れたものは私も触れたい、その人が見た世界を自分も知りたい、という想いです。

もうすぐ春。

まだ見ぬトゲクリガニが食べたい。太宰が見た世界を少しでも私も見たい。

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