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一人旅こそ人の温かさを感じる機会

旅行が趣味!という人はとても多いことでしょう。
かくいうわたしもその一人です。
何かにつけて「趣味」を記する機会があったらば、その先頭に来るのは間違い無く「旅行」です。

旅行と一言に言ってもさらにカテゴリー分けされます。

まず場所ですね。
国内・海外という大カテゴリーがまずあって、そこからさらに細分化。
一点集中か、周遊かといった具合にどんどん広がっていきます。
日帰りか、宿泊か、交通手段はどうするか・・それらによって行先は変わっていきます。

行先から日程を決めるのか、日程が決まっていて行先を決めるのかも人それぞれでしょう。

そして、誰と行くのか。
家族、恋人、友人、はたまた一人か。
わたしの30数年の人生をざっと振り返ってみますと、わたしはどうも集団でワイワイする旅行は苦手で、多くても2人の絶対的信頼を置ける人と出かけるのが好きという性格です。

そんなわけですから、自ずと一人で旅行することもまったく抵抗がない。
スケジュールが合わないなら一人で行こう。となりますし、一人なら何しろ自由です。誰かに気を使う必要もないのだし、わたしにとっては気が楽です。

おそらくそれも、一人の心細さの方が優っている人から見たらきっと信じられないことであって、そのあたりの価値観というのは人それぞれであると思います。

とはいえ、買い物や食事やちょっとその辺まで出かけるくらいならまったくもって一人で問題ないので、そんなことは当たり前ですけれど、「旅行に行こう」と本格的に決めていわゆる「一人旅」をしたことは2回しかない。
それも2回ともフランスに行きました。

いずれも目的があって、1回目は趣味で習っていたフランス語がどのくらい通用するのか確かめるためにホームステイを、2回目はメディカルフィトテラピストという資格を取った後に、フランスのハーブ農園で働いてみたいと思ったためでした。

一人旅をしている間って、いろいろ問題も起こって「もう絶対に一人でなんかこない!」なんて思うんですけど、誰かが助けてくれたり、自分でどうにかして解決できた時のなんとも言えない達成感のような気持ちは何事にも代えがたいし、そんなこんなで結局また行くことになったりします。

誰かと行ったとしても、喧嘩したり、それなりに苦い思い出もあったりしますから、まあ大差はないのかもしれないと冷静に考えると思います。

そして一人で出かけることで、人の有り難み、そして人間は一人で生きていけないんだよなぁなんてことを実感したりします。

先述のように街で電車の中で、いろんな人に助けてもらうことがあります。
それ以外にも出会った人とのやりとりがとても面白い。
朝から誰とも話ししていなくて、レストランに入って、隣のおじさんが話しかけてきただけで、「話しかけてくれてありがとう!」とか思ってしまう。笑

そして、待っている人のことを思う。
お店に入って、「これを誰々に買って行ってあげよう!」と考えたり、ふとした瞬間に「元気にしてるかなぁ、ちゃんとご飯食べているかしら。」なんてことを考える。
それはかけがえのない家族や友人のことで、そういう絆があるからこそ、安心して一人で旅に出られるのだと思うわけです。

戻ってくる場所があると分かっているから。
そう考えると、自分を強くするというだけでなくて、人の有り難み、 日常の有り難み、そういうことを感じられる一人旅の時間というのはとても貴重で大切な機会であると思うのです。

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