【セルフライナーノーツ】#01.Tuning【Ancient Collections】

万貴音の小田貴音です。

これまでいくらか、万貴音の楽曲解説を記事にしたことがあるんですが、当初はまだ万貴音note開設前だったので、小田の個人noteで書いてました。せっかく万貴音noteが出来たので、今後は万貴音のライナーノーツ、こちらで書いていこうと思ってます。

2ndフルアルバム「Smile Co.」のライナーノーツはこちら。
https://note.com/odatakane/m/m011e0098a4a9

さて改めて、1月30日に配信限定のリバイバルアルバム「Ancient Collection」をリリースしました。みんな聴いてくださってるでしょうか？全曲合わせて90分近くあるので、のんびり楽しんでいただけると幸いです。
良いタイミングなので、今回から1曲ずつライナーノーツを書いていこうかな、と思います。全20回になるのかー。笑　どうぞお付き合いください。

・楽曲概要。

・1st Mini Album「キセキ」（2006.10）より
・作詞／小田貴音　作曲／小田貴音

・楽曲解説。

ほんの数十秒ほどの短い楽曲。7曲入りミニアルバムのプロローグを担当する曲が欲しくて書いたんですが、実はアルバム楽曲の一番末っ子なんです。この曲なしで次曲「Rainbow Sneaker」から始まってたら、万貴音はもっとキラキラポップの方向に振ってたのかもしれない。短いながら、結構重要な役割を持ってる曲と考えてました。

アルバム収録曲のラストパーツとしてどんな曲を書けばいいのか、ピタッと筆が止まってしまいました。リリース日は決まってて、気が済むまで考えている時間はなかった。当初はかなりイライラしてたんじゃないかなー、と思います。

そんな時、中学以来の友人と会う時間がありました。ちょっとご飯でも、みたいなきっかけだったと思うんだけど、自分の状況を見た彼が「ちょっとドライブでもしようか」と、当時の彼の職場の近くだった井仁の棚田まで連れて行ってくれました。

美しい自然と、人の営みが調和した風景にただ息を飲みました。すっかり目詰まりしていた頭が、すっきり洗われたような気持ちになったような。

歌う曲はAメロがあって、Bメロがあって、盛り上がるサビがあって、みたいな形に捉われ始めていたのかな。短い歌があってもいいじゃないか、素朴な歌があってもいいじゃないか。今自分が見ている景色は、ただ在るだけでこんなに美しいじゃないか。

友人もその時、自分の夢に向かって必死に働いて生活してました。歯を食いしばって頑張ってるのは自分だけじゃなくて、みんなそれぞれ輝こうとしてることも改めて気付かされた時間でした。その友人はその後、きちんと結果を出して夢を叶えました。すごいよね。

野郎二人のドライブデートを終え、その後しばらくして、この「Tuning」という短い素朴な歌が出来ました。すとん、と腑に落ちた。楽器のピッチを合わせることを「チューニング（Tuning）」というんですが、これを怠ると音が上手く調和しません。自分の心と体についても、人間関係についても、チューニングってすごく大事。今でこそパソコンに向かってガリガリ音作ってますけど、意外と自然派なんです、万貴音。

余談ですが、数年後に歌詞とメロディを追加した「Tuning(extended)」というバージョンもあります。こっちのバージョンも大好き。

・楽曲の特徴。

この曲についてはあまり書くことがないなあ。。笑　アコースティックギター一本で、素朴な歌とハーモニー。ただそれだけです。この曲には、それで必要十分。

曲順に解説していこうと思いますので、次回は#02「Rainbow Sneaker」です。万貴音オリジナル曲の処女作。どうぞお楽しみに。

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[Subscription]
・アルバム「Smile Co.」
https://linkco.re/CfEa1V9B
・シングル「クローバー」
https://linkco.re/07fFrAb9
・シングル「優しい言葉」
https://linkco.re/ZTSUcyv5
・アルバム「ノーマライズ」
https://linkco.re/350NZmQx
・アルバム「Ancient Collections」
https://linkco.re/SBDumrht