アイスカフェラテ概論a

 コンビニのアイスカフェラテが美味しすぎるのである。
 わたしは昨日初めて店で氷を買って、その場で淹れるタイプのアイスカフェラテを飲んだ。車で移動途中だったのもあり、お菓子と一緒に飲もうと思った程度だったので適当にレギュラーサイズを買ったのだが、飲んだ次の瞬間にはラージサイズを買わなかったことを後悔した。重ねて言おう。美味しすぎる。結果として今日、わたしはわざわざ近場のコンビニまでアイスカフェラテを買うためだけに出かけた。家にもコーヒーはあるのに。

 氷の形や、牛乳とコーヒーのバランスがもう完璧なのだ。ひと口飲めばまた飲みたくなり気がつけばなくなってしまうという魔法の飲み物である。昨日、牛乳とコーヒーが氷の入ったカップに注がれているのを店頭で見つめていた時には「おいおい、牛乳が多すぎやしないか?」などと思ったものだが、無知とは恐ろしい。こんなに美味しい飲み物があったのかと戦慄している。見事「わたし的美味しい飲み物ランキング」の第2位にランクインを果たした。

 元々わたしはコーヒーが好きだ。どちらかと言えばブラック派で、飲み物でカロリーを摂取したくないのでカフェラテのような牛乳を使ったものや、砂糖が入ったものはあまり飲んでいなかった。大学に入学し、何の因果かカフェでバイトすることになり、コーヒーを飲む機会は増えたのだが、こんなに身近な所にこんなにも美味しいコーヒーが待っていたとは人生とは分からないものである。
 このアイスカフェラテはミルクの比率が多く、苦味の強いブラックコーヒーからは遠いが、甘いものとの相性も良く、また単品で飲んでも美味しい。どう足掻いても飲みやすいため、あまりコーヒーが得意ではない人でも甘いものと一緒にいただけば、この美味しさを体感していただけるのではないだろうか。

 このアイスカフェラテを飲んで感じたことは氷の重要性である。家でカフェラテを作る場合、元々冷えているコーヒーを使ったりして、氷を使わないこともあるだろうが、一見冷やすためだけに入っていると思われる氷がアイスカフェラテの美味しさの鍵を握るのである。元々小さなブロック状になっている氷はコーヒーとの接する面が多いためか、溶けやすく、カフェラテの味も薄まりやすい。しかし、このアイスカフェラテではおそらく大きな氷を砕いた氷を使っていて、ひとつの氷に対して、ブロック状の氷より接する面が少なく、溶けにくいのではないかとわたしは考える。そのためじっくりと飲んでも味の薄まりをそこまで感じず、最後まで美味しく味わえるのだ。

 このアイスカフェラテを作った方には敬意を表したい。この牛乳とコーヒーの比率、氷の大きさ、全てが計算の上成り立った美味しさだと思うと感服する。
 これを機にわたしはすっかりアイスカフェラテにハマってしまったため、他のコンビニや、コーヒーのチェーン店での飲み比べをし、更なる美味しいアイスカフェラテを追求していきたい。

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