「何もしていない日」なんてない
少し前の週末の夕方、我が家の小5長女が
「私、今日なにもしていなわ・・・。」
とポツリと言いました。
確かにその日は、休日ではあったけれどどこにも出かけておらず家族みんなが家でそれぞれに過ごした日でした。
でも!
何だか残念そうにその日を「何もしていない日認定」しようとしていた長女の言葉。これは聞き捨てならない!と思ったんです。
「いやいや・・・長女ちゃん、
朝からひとりでホットケーキ作ってたよね?
ピアノで『エリーゼのために』を何回も練習してなかった?
それから、宿題もやってたよね?」
それを聞いて、素直な長女は・・・
「そっか!何もしてないことなかったわ(笑)。私、けっこういろいろしてたね。」
と言い改めたのでした。いやほんと、素直な子です♡
これは、私の小学校教員時代にも子どもたちからよく聞いていました。
日記の宿題を出すと、「何もしていないから書くことがありません!」という子がけっこういるんですよね。
私はそのたびに、「いや待って!まず朝は起きたよね?ご飯食べんかった?家族と一言もおしゃべりしてない?」と質問責めにしてました(笑)。
だって、何もしていない日なんてないんです。
子どもたちからすると日記に書くネタというと、どこかへ遊びに行ったことや外食したこと。誰もそんなお題を出してないんですけどね、、。
そしてここだけの話・・お出かけしたことや外食したことの日記って読む側にはあまり面白くないことが多々あります。(←ごめんなさい。)「楽しかったです。」「おいしかったです。」で終わることが多いからでしょうね。
それよりも、もっと日常的な家族での会話や兄弟げんかのことなどを書いてある日記の方が読みごたえがあってすご~く面白いんです。日常のやりとりの中には家族のキャラクターが表れていて、感情の動きもたくさんあって、その子らしさが読み取れるんですよね。
でも、人はいつも当たり前にある日常を「何もしていない」と捉えがち。
これは、子どもに限らず大人にとってもあるあるじゃないですか??
人はどうも特別を求める性質がありますよね。
一日を終えて布団に入るときに
「今日も特に何もしていない日だったな~・・。」
と思うのか、
同じ一日を過ごしたとしても
「今日も健康で仕事に行けて有難いなぁ。
夕飯で作ったメニュー、家族が喜んでくれたなぁ。
お風呂で子どもたちと一緒にたくさん笑ったなぁ。」
と、振り返るのかで感じ方は全く違ってきますよね。
日常の中にたくさんある宝物を見逃してはもったいないと思います。
「何もしていない」の中をよ~く見てみると、自分の頑張りだったり、家族や周りの大切な人との関わりだったり、健康の有難みだったり、、、たくさんたくさん「あるんです」。
それらに気づけると、もうすでにある日常をもっと幸せに笑顔で過ごせると思いますよ♡
※先日お知らせしたこちら、早くも残席1となりました。ありがとうございます!!気になる方はお早めにどうぞ。
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