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ご先祖様お帰りなさい♡

お盆の入り、13日には迎え火をされましたか??

これは仏教でも神道でも共通している日本の風習ですよね。
お盆にこちらの世界に戻ってこられるご先祖様へ目印になるように家の前で火を焚きます。

私はまず、嫁ぎ先である今住んでいる家の前でみんなで迎え火をして、その後車で20分ほどの実家へ行き、母と姉とで迎え火をしましたよ。

実家では昔から、火を焚きながら「このあかりでござーい、ござい。」とみんなで言っていました。「この灯りを目印にいらしてください」というような意味ですね。

昨日のお昼には我が家に玄関からセミがいらっしゃるという珍事があり、「きっとご先祖様だ!」と喜びましたが、実家でも出会えましたよ♡

実家で迎え火をした直後にひらひらと目の前を優雅に跳んでいたのは・・大きなアゲハ蝶。姉とふたり、「これはきっとおばあちゃんだね~。」と話しました。

お盆はご先祖様への思いを馳せるとき。
今まで命を繋いできてくださったたくさんのご先祖様に感謝をします。

とはいえ、やはり思い出されるのは自分と近い存在の方。

私にとって父の母親であるおばあちゃん。

私の母は、私を産んでから産休だけで‥つまり産後2か月ほどで職場へ復帰しています。(昔のお母さんって本当にすごい、、産後2か月なんて体も頭も動かない‥。)

というわけで、その後は自宅でおばあちゃんに面倒をみてもらっていました。しかもふたつ上に姉もいるので、おばあちゃんひとりが2歳と0歳を一緒にみるという状態。(これもすごい!)

そんなパワフルおばあちゃん。基本は優しく、でも時に厳しく、そしてユーモアたっぷり♡正直母親よりも過ごす時間が長いので、私は完全におばあちゃんっ子でした。小学校時代にはおばあちゃんへの愛を作文に書いたくらい。

おばあちゃんは長生きでしたが、早くに認知症が進んでどんどん周りのことが分からなくなり、晩年は入院生活でした。

私が結婚して中国へ住むという時にも、もういつ何があってもおかしくないと言われていました。

でも・・・おばあちゃんは待っていてくれました。中国に渡って1年半後にようやく一時帰国することができ、そこで入院中のおばあちゃんと会うことができました。もちろんもう話はできる状態ではなかったけれど。

そして、私が一時帰国から中国へ戻って一か月もしないうちに亡くなりました。やっぱり待っていてくれたんだなあと確信しましたね。

今おばあちゃんとの思い出で浮かんでくるのは、母や姉には内緒でこっそりおやつをくれたこと、おばあちゃんの部屋にいくといつも私の好きなテレビ番組に変えてくれたこと、一緒にいろいろお喋りしたこと。

おばあちゃんが姉と私で神主をしていることを知ったら、きっと腰を抜かすだろうな~。迎え火の後には霊璽さん(ご先祖様)の前で姉と一緒に「大祓詞」を奏上したけれど、まだ不慣れな私たちの大祓詞におばあちゃん笑っちゃったかも。これからどんどん板についていく予定なので、来年のお盆もお楽しみに♡いつも見守ってくださっていて本当に感謝です。

さて、これを読んでくださっているあなたには、今年のお盆に思いを馳せる相手(ご先祖様)はいらっしゃいますか?


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