バラバラなのにまとまっているチームの秘密
自分を知るツールには様々なものがあり、私は占いのようになんでも試してみる派なのですが、その中でもわかりやすく、納得感があったものをご紹介します。
DiSC です。
1920年代に心理学者ウィリアム・M・マーストン博士により提唱されたDiSC理論をベースに、ある「環境」下で人がどのように状況を「認識」し、どのように「行動」するかを測定する自己分析ツールです。
アセスメントによりコミュニケーションの特性を次の4つに分けます。
・D ⇒ 主導
・ i ⇒ 感化
・S ⇒ 安定
・C ⇒ 慎重
この中の1つ〜2つの要素で分析結果が出ます。(DiSCアセスメントに興味がある方はこちらをご参考にどうぞ。)
↓ ここからは、私なりの DiSC の解釈ですのでお含みおきください。
私は「DC」タイプです。
意思が強く成果志向、グイグイと物事を進める傾向があります。また、分析力もあり、緻密・・・ 一見、仕事には良さそうですよね。
では、ここで考えてみてください。
あなたが新たにチームを作ることになりました。どの要素があるメンバーでチームづくりをしますか?
考え方、価値観が自分に似ているメンバーにしますか?
自分にはないものを持っている人を集めますか?
とにかく「デキる人」を集めたいですか?
同じタイプの人ばかりなら、共感する点が多く、盛り上がりそうですよね。
しかし例えば、私の要素にもある「D」タイプの人ばかりの場合、全員が強い意思を持ち、グイグイと仕事を進めていくことになります。もし、意見の相違が生じたら、それぞれの方向に突っ走るのではないでしょうか。
そこに「S」タイプの人が入れば、「ちょっと待って!一度冷静になりましょう」と声をかけてくれそうですよね。すると、そのチーム全員が視座を変え、客観的に判断できる体制をとることが出来ます。
「i」タイプの人が入ると、強引さとは違った和気あいあいとした活気が生まれそう。「C」タイプの人が入ると、陰ながら分析をしてくれて緻密に計画を立ててくれそうです。
バランスが良い感じがします!
単に、全てのタイプを同人数揃えることを薦めているわけではありません。
組織の雰囲気、事業の目的に合わせて、組み合わせを考えて良いと思います。
ですが、バランス良く構成したとしても、うまくいくとは限りません。
DiSCの活用目的、大切なポイントは「他者を理解し、お互いの特性を活かすことで組織全体の力を高めていくことを目指す」ことです。
相手を知り尊重することができなければ、メンバー構成も生きてこないのです。
「この人は◯◯タイプ」だから、このような意見を言うのだ。と、相手の資質、特性を理解できると、矛盾や葛藤も少なく、対立の時間も削減できます。
そして、さらに組織の力を強くするならば、相手の資質や特性を知るだけではなく”認める”=受け入れる ことです。
どんなことがあっても愛を持って受け入れるのです。
チームメンバーは家族のようなものです。仲が良い家族は、それぞれの資質、特性を認め合い、補い合いますよね。だから、家庭では伸び伸びとくつろげますし、美味しいご飯を思いきり味わえますし、集中して作業できたりするのだと思います。そんな組織なら、能力を最大限に発揮できるはず。
私は、チーム作りのお手本は、家族 だと思っています。
チームに必要なのは、人の「資質」「特性」。そしてそれを認めることです。心にとめていただけたら嬉しいです。
DiSCアセスメントに興味がある方はこちらをご参考にどうぞ。
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