「デキる後輩」は落ちこぼれ予備軍
「デキる後輩」は、概して自分で学びとる力もあるため、手がかかりません。
しかし、育成せずに放置したり一辺通りな育成をするとどうなるか。
・あぐらをかいて後で伸び悩む
・情意面が育たず、間違えた方向に突っ走る
では、どのような育成が良いのでしょうか。
後輩のモチベーションの状況に合わせ、手法を変えてアプローチする方法をお伝えします。
◆モチベーションが上がっている時
そんな時には放っておいても伸びます。
ですが、達成する方法を教えずに、さらに伸ばす方法を2つご紹介します。
1)挑戦したいことをさせる
モチベーションが高い時には、失敗してもすぐに立ち直れますし、その失敗からも多くのことを学びます。可能ならば挑戦させましょう。その過程においても新たな課題が見つかり、さらに成長するはずです。
2)本人の後輩を育成させる
「人を育成する」という機会を設けます。いくら仕事ができても、人を動かせるかというと、そうではありません。
人を導くには、育成する側がそれなりに自分を整えなければなりません。どうすれば良いのかを考えたり、改めて自分の弱点に向き合う良い機会になります。
◆モチベーションが下がっている時
この場合にも、達成するための方法は教えません。することは、承認のみ。
承認は言葉で行います。
自分を信じられるような言葉をかけます。
「あなたなら出来ると思うから、このレベルの仕事を頼むよ」
「あなたの力で、ぜひ挑戦してください」
承認って育成?と思われるかもしれませんが、能力が高い人材には、これが効くのです。
研修などで様々な育成者に接しますが、後輩の能力によって手法は変えても、モチベーションまで確認し、自分の育成スタイルを変える人は少ないと感じます。
私もかつては、周りに関係なく、"自分はこういう人"と自分を貫いていました。
モチベーションが下がっていることにも、「自己管理、自己統制力が不足している」と後輩を叱っていました。恥ずかしいことです。
その頃は、チームをまとめるのも雲を掴んでいる感じがしたものです。
のちに、リーダーが変わると後輩が変わり、チームが変わることを身をもって経験し、効果的に育成できるようになりました。
能力が高くても低くても、放っておいて良い後輩なんていないのです。
後輩のモチベーションによって、どうアプローチするのか、意図を持って育成したいものです。
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