本音を引き出せてこその1on1
折りに触れて1on1を実施している企業様も多いと思います。
この1on1。
何気なく行なっていませんか?
「日ごろゆっくり話せないから」
「コミュニケーションの一環に」
「言えないことも言ってくれる機会として」
忙しない毎日。ゆっくり言葉を交わす機会も少なく、大切なコミュニケーションの時間として捉えるのも良いと思います。
しかし、業績アップ、育成、より良い組織づくりのために1on1を実施するのであれば、安易な考えでは目的を達することは出来ません。
コーチングの基本と言ってしまえばそれまでですが、相手の本音を引き出せなければ何の効果もなく、時間が無駄になってしまいます。
これまで、多くの1on1で聞かれるのが、以下のようなパターンです。
上司が「話の展開を誘導してしまう」、部下も「上司のレールに乗っておけばいいかという姿勢」
これでは、時間も労力も、実にもったいないです。
これまでの反省点や振り返り点、良かった点を報告し、相槌を打つだけでは、ただの「整理タイム」です。
業績アップ、育成、より良い組織づくりのための1on1を目的とするのであれば、
部下の本音を引き出せなければ意味がありません。
本音を引き出すことで得られる効果は、以下のとおりです。
・本当の問題点、課題が見える
・真のモチベーションを上げられる
これまでお聞きした、企業内における1on1の課題の殆どは「上司がアドバイスをする場になっている」ということでした。
アドバイスは、もし添えるならば、最後に補足程度に、で十分です。もちろん、本音を引き出せた1on1であることが大前提です。
では、どうしたら本音を引き出せるのでしょうか。
1on1の基本は
上司が質問を投げかける⇒部下が話す
この繰り返しです。
質問の質は大切ですが、何よりも大切なのはこの3つ。
・問いかけるときの表情(ゆったりと)
・声のトーン(ゆっくりと落ち着いて)
・態度(圧をかけない)
例えば、質問を投げかけて、答えが出るまでに時間がかかっているのなら‥ 沈黙です。じっと待ちます。
間違っても「では質問を変えますね」などと矢継ぎ早に方向転換する必要はありません。
また、物理的に圧迫感のない着席位置もおさえておくと良いでしょう。ベストな着席位置は、互いの90度の位置と言われます。
私個人としては、隣り合う配置も良いと思います。外で気持ちよく空気を感じながら並んで座り 1on1というのも、解放されて本音が出やすくなります。
良い雰囲気、良い問いかけで行われた1on1ならば、新たな気づきがあったり、解決策が見えてきたり・・・
さらには本来の自分、課題の本質に手が届き、一歩も二歩も前進できる!それが好ましい1on1だと思うのです。
私は数々のコーチングを行なってきましたが、本音を引き出せるセッションなら、毎回新たな気づきと学びがあり、コーチングの素晴らしさを実感しています。
闇雲な1on1から脱却し、相手の本音を引き出すことを大切に行なってみてください。
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