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7つの大罪⑦~日本人が英語を話せない訳:外国人が怖い その1~

こんにちは。
目標達成率90%の英語スピーキング、プレゼンコーチの高橋です。以前はアメリカの大学で、スピーチを教えていました。

このブログでは、TOEIC500点台以上の方向けに、英語プレゼンやスピーキングのコツを発信しています。月、木の予定で、次は、8/5になります。

初めての方はこちらから(自己紹介):

ただ、この7つの大罪シリーズは、そもそも日本人がなぜ 英語を話すことが苦手なのかということで、初心者から読んでいただけます。必要な方に届きますように。7つの大罪(話せない理由)は、こちら

上の7つが、わかっていらっしゃれば、あなたも何が必要で、何が必要ないか、というスピーキング力に大切なエッセンスと練習の仕方がわかるからです。その結果、必要な練習をはしょったり、必要もないことに時間とお金をかけたり。。。がなくなっていくでしょう。

その「7つの大罪」も、今回で最終回、7回目になりました。そして内容は、外国人が怖い、ということになります。

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とても大雑把な問題提議の仕方なので、更に分割してみます。2択です。
今、外国人が怖いとしましょう。①後に 怖くなくなって、仲良く・普通に接せられるようになりたいですか。あるいは、②関わらないまま、外国人とは離れた所で、暮していくのを、選ばれますか。

その次に考えなくては いけないのは、外国人が怖い理由です。これも2択です。①過去に ある外国人(そのグループ、外国)に、嫌なことをされたから、怖いのでしょうか。それとも、②実際に接触したことはないのだけれど・少ないのだけれど、怖いと思ってしまうのでしょうか。

はい、二択は終わりです。すると2x2なので、4通りのタイプが考えられます。以下のように:
1.外国人と仲良くなりたくて、怖く感じている理由が、過去にあった外国人との嫌な接触のため。
2.同じく 仲良くなりたくて、怖く感じている理由は、直接外国人と関わったからではない。
3.外国人と仲良くなることに、興味がなくて、それは過去に嫌な思いを接触していて、しているから。
4.外国人と仲良くなることに、興味がなくて、それは、直接外国人と関わった訳ではない。

この4つです。

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では、1つ1つ 見ていきましょう。まず1です。
1.①外国人は怖いけれども、②仲良くなりたくて、③怖い理由は過去の体験から、というもの。これへの解決策は、①~③を分析する所から、始まります。
まず、①です。外国人なら 皆怖いのでしょうか。特定の国籍の人達が怖いのでしょうか、あるいは特定の外見(肌の色、ヘアスタイル、背の高さ、体つき、声の高さ・声質、男性、女性。。。)によるのでしょうか。分析してみてください。

外国人の写真をたくさん見て、怖い、と思う人達の外見にどんな読聴があるのか、共通点が見つかれば、それが怖いと思う理由なんです。だから、それを克服したかったら、それに慣れればいいと、思います、最初は。

例えば、私は肌の色が濃い方に、なじみがなくて、アメリカに行った頃は、怖かったのですが、周りに 気軽に話せるそんな外見の方達がいたので、おしゃべりしているうちに、慣れました。(私はおしゃべりなので、色々意見交換できて、ありがたかったです。)

この「慣れる」、人種が色々混じって住んでいる地区に行かないと、直接は体験しづらいので、日本で日本人ばかりに囲まれて 生活している方は、外国人も参加する色々な催しに出られるのから、始めてもいいかもしれません。

また相手の感情が、顔にどのように出るのか、慣れてくると、内側が読み易くなってきます。外見の違いなど、フランクに話せるアフリカ系女性の司書さんと友達になったので、色々教えてもらいました。今では、とても感謝しています。

例えば、アフリカ系といっても、色々な肌色があるということ。薄い色から、本当に真っ黒まで。そして、好みも色々。髪をストレートに伸ばしたい人、逆にくるくるした髪質を生かして、アフロにしたり、編み込みにしたりする人、等です。

また、肌が本当に黒い人は、彼女によると、緊張したら、肌色は赤くはならずに、灰色になるそうです。驚きました。だから顔は赤くはならずに、灰色になっているそうです、そんな時は。「だからね、恥ずかしくて顔が赤くなる、は私達には あてはまらないのよ。」って にこにこしながら、教えてくれました。それを知らないと、お顔の表情を見誤りますね。

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次に、②の仲良くなりたい、ですが、具体的にどういったつきあいをしたいのでしょうか。それは考えておいても、いいと思います。
男女間でも違ってきますし、同性との付き合いでも、違ってきます。

私が特に強調することでもないですが、されて嫌なことは、嫌、もうしないで、って言えるのが、大切だと思います。(言わないと、エスカレートします。)言っても エスカレートする場合は、距離を置く、少しはっきりした手段に出る、等が有効です。

自分の身は自分で 守る、嫌なこと・人とは 付き合わない、を徹底しないと、甘く見られます。異性でも同性でも、自分の入ってきてほしくない部分に、許可も取らずに、入ってくるような人は、やめてくれるように、言えるようになってきました。

親切心からなのか、私にとっては、嫌がらせに聞こえるようなことを、何度も言ってくるクラスメートもいました(私のアドバイザーが、いい加減な教授で、アドバイスがもらえず、論文がなかなか進んで居ないときに、どこまでできたか、進度が遅すぎると何度も、メールで訊いてきたりする人です。最後には、「あなたには、関係ないから、親切心のつもりなら、やめてほしい。逆効果だし、私は傷ついている。」、ってはっきり言わなくてはいけませんでした。)

自分を作っている最中の若い方は、相手との境界線、ってまだはっきりしていないかもしれないので、まあ 体験されて、嫌なことは、それ以上しないように、言う練習をされておいたらいいでしょう。

もちろん、嫌な人だけではなくて、とても親切な人、無私の、本当に私をサポートしようとしている人達も いました。私のいた大学院や アカデミックな世界は、先生も、クラスメートも、外に見せる顔と内の顔が違う人がいたりして、本心を読むのに大変だったこともあり、言ったことをそのまま信じる、といったことが、いつも正解とは限りませんでした。(ありがたいことに、そんななかでも、今でもやり取りが続いている、とてもいいお友達が数人、います。)

あなたを対等に、大切に扱ってくれる方なら、いいお友達になれるでしょう。それには、日本にいる時以上に、自分の考えを持ち、理想とする友達関係をしっかりイメージしておくのが、大切です。

上辺だけの短期間のつきあいなら、礼儀正しく、つきあっていれば、それでいいでしょう。だけれど、長期で深くつきあっていこうと思うのならば、自分を確立されておくのが、いいと思います。

日本が大好き、アニメファン、アジア女性が大好きなどの人達もいます。そういう人達から好かれても、それは、あなたという個人を好きなのでは必ずしもない、ということを頭の片隅に入れておかれるといいかもしれません。例えば、同じアジア人なら、別の女性だって、その人は大好きなのです。←この経験は、日本国内では、しにくいと思います。)
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次に、③過去の体験から、外国人が怖い、に移りましょう。これも、大ざっぱなX国人は、嫌い、等としないで、できるだけ当時の嫌だった事件を 分析してみましょう。誰にどういう扱いをうけ、どうして嫌だったのか、ということです。
冷静に分析すればするほど、(この際、自分とは国籍の違った同性に話しを訊くと、参考になる場合があります。へええ そういう見方もあるのか、といった感じです。)本当に何が起こったか、を理解する手がかりになります。

文化的な違いで、相手はこちらを怖がらせる気持ちは もしかしたらなかったという場合も あるかもしれません。例えば、普段見慣れていない顔(外国人の)を見て、何を感じているのか(怒り、悲しみ、喜び、皮肉、さげすみ。。。)読み取れますか。声の大きさ、ジェスチャー、こちらとの距離の取り方など、日本人とは違ったやり方が、その人には自然なのかもしれません。(これは、その国の人で、説明をしてくれる人に訊くとわかる場合があります。内部事情を話してくれるぐらい、仲良くなっておくといいです。

相手の使った言葉が、実は そんな意味だったのか、と気づく場合も、英語のリスニング力があがってくると、多くなってきます。

ここまで来て、お気づきですね。自分だけでなく、他の文化になれている人にも、当時の経験を検証してもらうのです。

もちろん、相手が絶対に悪い場合もありますね。おつりをごまかす、暴力をふるう(言葉の暴力や大声をあげる、も含まれます。)、その他、口に出すのもはばかられるようなことを、されてしまった。。。等、もしあったら、大変辛いことでしたね。

悲しいことですが、起きてしまったことは、変えられないので、将来同じようなことが起きないように、対策を講じられておいたらいいですね。例えば、護身術を習う、Xと言われたら Yと切り返せるようにしておく、すぐにその人の上司に伝えて、間違いを正してもらう。。。等、色々とできることはあります。

また 同じ人が同じ嫌なことを、アジア人や他の日本人にしないように、きっちり報告する(その人の上司や、現地の日本大使館、商工会議所などに)、そして、本人あるいはその会社などから、お詫びのアクションを取る(これは あなたが指定していいのです。)があります。

「この通りにしてもらわないと、あなたの店の商品を他の人達が買わないように、SNS等で拡散しますよ、大使館に知らせて、お客が行かないようにしますよ。」、というのも効きます。(損害分のお金、、、等は返してほしいし、それプラスアルファで何ができますか、って訊くのもいい方法です。)

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日本人はアメリカでは、犯罪や その他の嫌なことにあっても、声をあげない、というイメージが広まっています。旅行の一時だから、目をつぶっておこう、一々報告するのは、面倒くさい、かもしれませんが、誰も声をあげないと、ますます馬鹿にされて、他の日本人やアジア人に被害がでますよ。(きちんとした所なら、1週間以内に答えが来るし、お詫びのクーポンなど送ってきます。)「今、調査中」等と言って、逃げようとする所もありますから、嫌な目にあったその場で、上司に言う、それをした人の名前を見ておいて(名札等で)、それを報告するのが、大切です。

うやむやにしないことです。

面倒でも、不当な扱いを受けたら、抗議できる力を身につけたあなたは、次から不当な扱いは、受けずに済む確率が上がっていくことでしょう。そして、心を許せる外国人の知り合いが、増えていくことと思います。

他の3つの例についても、書きたいと思ったのですが、長くなったので、今回はここまでにします。最後まで お読みいただき、ありがとうございました。

次は、外国人が怖いが、仲良くなりたくて、過去に外国人と接触したことが原因ではなくて、怖く感じている場合、について、取り上げます。

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