はじめての相棒
小さな子どもが、ぬいぐるみを持ち歩く姿ってかわいいですよね。
幼児期ぐらいの子どもが、ある特定のぬいぐるみに強い愛着を示すことは、心理学で「移行対象」と言うそうですが。
我が家の娘も、あるぬいぐるみに夢中です。
ぬいぐるみの名前は、ぺんちゃん。
LINEスタンプなどで見かけたことがある方もいると思いますが「ねこぺん日和」というキャラクターのぺんぎんです。
実は、赤ちゃんが生まれてはじめて遊ぶおもちゃ(ファーストトイ)として、準備していたのは別のぬいぐるみでした。
娘の誕生前に購入した、JELLY CATシリーズのワンちゃんです。(ご存知の方は分かると思いますが、ふっさふさ&もふもふ具合がたまりません)
特に娘は生後5ヶ月病院にいたので、私たちが面会で会いに行く時や、付き添い入院中しか自分のおもちゃに触れることもなかったんですが...
それでも娘が最初に接していたぬいぐるみは、このワンちゃんでした。
にも関わらず。
娘のお気に入りのぬいぐるみは、私たち夫婦が結婚前から持っていて年季の入った「ぺんちゃん」。
我が家にはかわいいぬいぐるみたちがたくさんいますが、その中でも娘はこのぺんちゃんにだけ、まるで心が宿っているかのように接します。
例えば「会話」のような、特別なやり取り。
発語がない娘なので言葉は発しませんが、夫や私が高い声で「んっ」と発すると、娘はそれを他のどのぬいぐるみでもなく「ぺんちゃんが、話している!」と思って、すぐさま駆け寄ります。
そして、大切そうに抱きかかえながら、自分も優しく「んっ」と返事をするんです。
他にも、寝かしつけするように「ぺんちゃん」のお腹をトントンしたり、「よしよし」と撫で撫でしたり。お世話をするのも大好きです。
毎晩、寝る前に大体寝室に連れてくるのも、抱きかかえてそのまま一緒に眠りにつくのも「ぺんちゃん」。
夜中目覚めた時も、寝ぼけながら布団の上を探し回り抱え直して再び眠りについたり、目が覚めて目をこすりながら起きてくる時も、大体ぺんちゃんの片手を握り、ぶら下げて起きてきます。
時には自分の頭の下に敷いて、枕にして寝ようとすることも。完全につぶされてますが(笑)
それだけでなくぺんちゃんは、ちょっと気が進まない娘の次の行動をサポートしてくれることもあります。
つい先日も外出前に「テレビが観たい!」と言わんばかりにテレビの前から離れない娘、、
もう家を出ないと間に合わない!と時間がなく困った時に、ぺんちゃんを見せて高い声を発すると、そのままぺんちゃんにつられて玄関まで来てくれました。ありがとう、ぺんちゃん!笑
娘が私たち夫婦が大切にしていた「ぺんちゃん」を、そこまで気に入ってくれてすごく嬉しいんですが、なんで1番のお気に入りがこの子なのかは謎です。
見た目の通り、ちょっとぽてっとしたフォルムが抱き心地がいいのかな...?
新しい他のぬいぐるみの方が、綺麗でふさふさで気持ちいいんだけどなぁ、とか考えながら(笑)。
でも、実はこの「ぺんちゃん」。私たち夫婦にとって大切な存在なんです。
結婚式には、受付に立ってゲストの皆さんを迎えてくれました。
新婚旅行にはギリシャまで連れて行き、エーゲ海に浮かぶ島々を巡りました。
他にも、ちょっとしたお出かけや産前旅行など、いろんな場所を一緒に旅しました。
そうやって私たちの大切な人と同じ時を過ごしたり、いろんな場所の空気を吸って、たくさんの思い出を作ってきたこと。娘は、なんとなく感じ取ってるのかなぁ、と。
もしかしたら私たちの元に降りてくる前に空から見てたのかも、なんて想像してみたり^^
娘にとって初めての "相棒" となった「ぺんちゃん」。
どこに行くにも、いつも一緒なぺんちゃんとこれからも、いろんな思い出を作ってほしいなぁと、願っています。
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