友達を迎えに

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Perch.のお手紙 #127

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みなさんこんばんは。
金曜日の夜、いかがお過ごしでしょうか?

1日前の世界からお届けしています。


トロントは木曜日の真夜中。
氷の様に冷たくて乾燥した空気とは裏腹に、明日の祝日を前に街はとてもリラックスした雰囲気です。


今週は念願だった英語の学校に通っていて、短い学生生活を送っています。


10年ぶりに海外の英語のクラスに参加をしたら、こんなことを言うとなんだか変な感じがするかもしれませんが、「英語」と言う懐かしくて親しかった友達に久しぶりに再会をした様な気持ちでした。


Fascinated!めっちゃ久しぶりじゃないですか?今の今まですっかり忘れちゃっていたんだけど、あの頃はよく2人でいろんな話したよね?元気にしてらっしゃいました?魅力的なだけあって、さすがまだまだご活躍ですね、とか。


Acrophobiaさんもめっしゃ久しぶりじゃないですかー!!引き続きめっちゃ怖いですよ、私は、高さ、とか。


In my opinionさん、あの頃はあんなにお世話になったのに、しばらくご無沙汰しちゃってすみませんでしたー!再会と同時にまたすぐすっごいお世話になっちゃってます!とか。


その単語やセンテンスに初めて出会った場面を今でも思い出せるくらい、一つ一つの単語や言い回しや時制に、一生懸命にそれを覚えた跡が鮮明に残っていました。


ほったらかしにして、すっかり私のことなんて忘れてしまっていたと思っていた英語さん達は、久しぶりの再会にみんな優しく微笑んでくれる様でした。


あの頃、英語の勉強をいろんな理由で諦めてしまったことは私にとってとても残念な体験だったけれども、あの頃がんばった時間は消えずにずっとそこにあって、私を待っていてくれたんだなぁ、と確認することができました。


時に、何かを諦めなければならないことはとても辛いことだけれども、ずっと先で途中にしてしまったものを迎えに行くことも出来るんだ。
そしてそれはとっても素敵なことだなぁ、と思いました。


彼らはそこでずっと待っていてくれるから。私はまた、いつでもこの友達を迎えに行くことができる。会いたい時に会いに行って、こうして気軽におしゃべりを再開することができるんだ。



何かをがんばることは、親友を作ることに似ているのかもしれない。
そんなことを考えた1週間。


そろそろ、日本の親友たちを迎えに行く時間です。