オシム族

****************************************

Perch.のお手紙 #116

****************************************


あーっ、曇り空かー。

ちょっと眠たい。

けど行かなくちゃ。


いってきます。


今日駅前お祭りだー。


今日の仕事しんどそうだな。


コーヒー飲みたい。

コーヒーに豆乳入れて飲みたい。



次々に浮かぶひとりごとみたいな、思ったというほどでもない、こころに浮かんでは消えて跡形もなくなっていく言葉たちは、それでも、口から出して誰かに伝えたり、言葉にして書き留めるだけで、昇華されて行くような気がする。


仕事の言葉、仕事の雑談。

仕事の言葉ばかりを話していたら、息苦しい。


結論のない言葉。

理由のないセンテンス。


浮かんで消える一瞬の私をつかまえて、外側からほんの少し眺めていたい。


そういう時間が必要なんだな、と考えたりした1週間。小説をたくさん読みました。


夏がおわっていくのを、あまりにまわりの人々が惜しむので「夏を惜しむ族」と名づけて、「夏がおわっちゃうね」と言われる度に、「よっ現れたな、惜しむ族!」などと、心の中で思ったり、直接言ったりしています。


ちなみに私は惜しまない派。