オシム族
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Perch.のお手紙 #116
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あーっ、曇り空かー。
ちょっと眠たい。
けど行かなくちゃ。
いってきます。
今日駅前お祭りだー。
今日の仕事しんどそうだな。
コーヒー飲みたい。
コーヒーに豆乳入れて飲みたい。
次々に浮かぶひとりごとみたいな、思ったというほどでもない、こころに浮かんでは消えて跡形もなくなっていく言葉たちは、それでも、口から出して誰かに伝えたり、言葉にして書き留めるだけで、昇華されて行くような気がする。
仕事の言葉、仕事の雑談。
仕事の言葉ばかりを話していたら、息苦しい。
結論のない言葉。
理由のないセンテンス。
浮かんで消える一瞬の私をつかまえて、外側からほんの少し眺めていたい。
そういう時間が必要なんだな、と考えたりした1週間。小説をたくさん読みました。
夏がおわっていくのを、あまりにまわりの人々が惜しむので「夏を惜しむ族」と名づけて、「夏がおわっちゃうね」と言われる度に、「よっ現れたな、惜しむ族!」などと、心の中で思ったり、直接言ったりしています。
ちなみに私は惜しまない派。