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プロ野球ニワカファンが1ヶ月後の試合観戦を楽しむために行った5つの方法

大抵のコンテンツに言えることだと思いますが、事前知識がなくても楽しめるものであっても事前知識があった方が断然楽しくないですか?

野球のルールしかり、チームしかり。
選手の個性となれば、尚更。

私は7月上旬の野球観戦を機にすっかり千葉ロッテマリーンズにハマり、その後も別ルートで観戦チケットを手に入れることができました。

……できました!はいいものの、なんと日付は翌8月7日。

ちょっと待ってほしい。スケジュール的に。

そもそも私の野球知識は「MAJOR」で止まっているので、基本的なルールが分かるくらい。いや、主人公が「野球の基本は三振とホームランだろ!」と言っていた時点で基本のキが限界かもしれない。
(でも私はこもりんのスモールベースボール好きだったよ)

おまけに、あの日本中を感動に包んだWBCも見ていないので、「佐々木朗希」と聞いてもピンとこない。

せっかく行くのなら初回の2倍も3倍も楽しみたいのに、これじゃあまずい!

というわけで、勉強嫌いな私による本気の勉強が始まりました。
※実績:高校時代は真面目に予復習しても赤点を出し、仕事の試験は落ちて6年ほったらかし中。


インプット

1.配信アプリと放送席

プロ野球の何が良いって、オフシーズンでない限りほぼ毎日試合があることです。
アニメや漫画と違って反復は難しい反面,、常に新しい情報を見聞きできます。

外国語の学習で一番良いのはまず現地の言葉を聞き続けることと言いますが、野球だって同じはず。

幸い、ロッテ沼に引き摺り招いてくれた身内が有料配信アプリベースボールLIVEに課金しているため、それに相乗りして私も試合を配信で観られる環境をセットしました。マルチデバイス対応ありがたい!!!!

こうして数を見ていくと、プロ野球の常識を知ることができます。たとえば……

・試合は同じチームとの対戦が数日間連続で組まれている。
・攻守の順番はホームかビジターかで決まる。
・中継ぎは普通、1イニングしか投げない。
・試合中に平気でポジションが変わる。
・ファンの応援は基本的に攻撃側が行う。
etc…

長年プロ野球を愛して来られた方にとっては「そんなこと?!」という話ばかりでしょうから、こればかりは誰に聞くでもなく自分で見つけていくしかありません。
(その方が自分の記憶に残りますしね)

また配信には、球場では得られない圧倒的な知識源があります。

画面に表示される選手情報と、放送席の解説です。

特に後者の情報量は半端じゃありません。

解説者さんはご自身も元プレーヤーですから、現役時代にどのポジションを担当されていたかによって着眼点が違います。

たとえばバッテリーの状況説明1つとっても、解説者さんが以前ピッチャーだったかキャッチャーだったかで180度変わってきます。

たとえば、8月1日(木)のライオンズ戦で佐々木朗希選手が久々の登板を果たした際は、(あの)里崎さんが解説をされていました。
その時は、佐々木選手の調子について「球速のわりに勢いがない」とキャッチャーの視点でお話ししてくださいました。(ヒーローインタビューでも角中選手にいじられていましたが)

現役時代の里崎さんは球速計を見ずにグラブを構えていたそうです。バッターは球速見て打ちませんから、自分の手元にどれだけ勢いのある球がくるかで判断していたそうです。なるほど。

他の試合からも、
・打者がスプレーを掛けるなどと言って打席を離れるのは考える時間を取る目的が多い
・ピッチャーが極端に何度も首を振ってやっと決まったサインは上手くいかないことが多い
etc.

解説者さんたちのちょっとしたコメントを集めていくと、知識同士が繋がって野球がどんどん面白くなってきます。

2.YouTube

野球そのものの知識は配信での解説が有用ですが、選手個々人の情報はYouTubeが手っ取り早いです。

ニコニコ動画が最盛期だった私の青春時代とは異なり、今は公式がYoutubeでの広報活動に注力している時代です。

となると効率的かつ信頼できる情報源としては、やはり公式。
具体的には、パーソル パ・リーグTV公式(通称パテレ)と千葉ロッテマリーンズ公式チャンネルが正攻法です。

それこそ我々の世代なら分かるであろう公式が病気な動画がなかなか転がっています。特にパテレの動画タイトルやタグからは同じ釜の飯を食ってきた香りがぷんぷんしています。

最近のものだとポラちゃんのねずみ花火ヒットのタグとか、おがりゅのセーフティバントに対する音ハメとか、たとえ元ネタ自体は知らなくても特有のノリについ魂が呼応してしまうのです。
(ポラちゃん=グレゴリー・ポランコ選手。おがりゅ=小川龍成選手)

まあ、それもそのはずですよね。
私と同じ時期にニコニコ見て育った世代が、今日の動画を制作したり企画・監督をしているような年齢になっているのですから……(遠い目)

非公式情報としては、その動画に対するコメントを参考にしています。
ファンは選手をよく見ていますから、他の動画やインタビュー記事、試合の様子とも関連づけて褒めているコメントがかなりたくさんあります。
(時々ヘイトなコメントも被弾しますが、そこは何とか耐えるのみ)

選手の人間性、苦労話、師弟関係などなど、過去をきっかけとして知識が広がり、今の選手たちの言動を深く知れることも多々あります。

3.秘技・ぐーぐる先生

Googleはあまりにも情報量が多いので、以下3点に絞って使います。

・特定の選手やルールについて調べる。
・特定の情報(主にYouTubeのコメント欄)の根拠を特定するために調べる。
・Googleディスカバリーが提供する記事を読む。

1、2番目はいかにもGoogle先生らしい使い方です。
最近だと、選手ならべーやん(髙部瑛斗選手)、ルールなら警告試合です。

和田康士朗選手(推し!!!!!!)について調べる時もそうでしたが、前情報が少なすぎる場合は闇雲にGoogle検索するのではなく、Wikipediaから始めてその記事の引用元を辿ることが多いです。

3番目のGoogleディスカバリーは、全てをAI様にお任せして待ちの姿勢に徹すればOK。

最新の一軍登録・抹消情報、試合後のインタビュー、選手個人のインタビューなど比較的新しいソースを(動画と異なり)文字ベースで提供してくれるので助かります。私が言語脳なので。

ただ、この手の記事はどんどん流れてしまうので、少しでも役立つと感じたらメモアプリなどにアドレスを控えるようにしています。

以上、大きく3つが私の情報源です。

インプットの時点で大切にしているのは、どの情報をどこから仕入れたかを可能な限り頭に叩き込んでおくことです。

たとえば、「甘いものが好きで、オフシーズンだけ食べてる』って言ってたの誰だっけ…」となった時、最悪でも動画か記事かが分かれば調べやすくなります。他にどんな話をしていたかまで覚えていれば花丸。
※ちなみにこれの答えはたねち(種市篤暉投手)、情報源はSAUNA BLOS.の連載記事でした。

シーズン中は一応気を遣ってラーメンとかは基本、食べないんですけど、オフなので二郎系に行っちゃったり(笑)、甘いものも食べちゃったり。
(中略)
ラーメンも、甘いものも、今しか食べられないですから。ちょっといいかなって……1月中旬過ぎくらいまでは、自分を甘やかします(笑)

「千葉ロッテマリーンズ『ととのう日記』⑯1月は種市篤暉投手が登板」2ページより


こうして再検索すると、同じ記事や動画でも最初は認識していなかった情報を得られます。へえー岡選手もサウナ好きなのか、とか、ここでもおじたねムーブかますんだね、とか。
(おじたね=おじーこと小島和哉選手とたねちのコンビ名)

他にもメリットはあります。
後述するアウトプットの際に、不用意で不明確なことを発信してしまうことを避けられる――これはかなり大きいです。

なんて、こうして言葉にするとなかなか骨の折れる工程ですが、好きなことだと自然とできちゃうのが人体の不思議。
(基本情報に落ちたのは当然だったのか……好きじゃないもんな……)

アウトプット

4.LINE

正確にはファン交流です。

私がロッテにはまったのは100%身内の影響なので、彼女と一対一で話すことが最大のアウトプットになっています。

個人的には、プライベートで知っている仲というのが結構大きい気がします。
語弊を恐れずものが言えますし、向こうも率直にいろいろ話してくれるので。

先にこの世界に入ったかどうかだけでなく、得意不得意もあります。
特に私は数字やデータに弱いので、打率や戦績を根拠にした彼女の意見や考察は大変ありがたい。お世話になりっぱなしですし、引き続きお世話になります。

5.note

noteアカウントを作った時の私は、まさかこんな使い方をすることになるとは知る由もなく。

こちらは身内とのやり取りと違いパブリックな場になりますので、思い込みの激しいオタクとて多少は頭を使います。
(それでも和田選手や慎吾さんの記事は狂っていますが……)

野球ファンの方でああいった記事を好まれる方は皆無に等しいと分かっているので、元々noteを始めた経緯と照らしてもプレビュー数やスキの数は一切気にしていません。本当に、一切。

代わりに、未来の自分が読み返した時に「解釈完全に一致〜〜〜!!」と再び感動できるよう、そのパッションはかなり強く意識しています。

ただ、パッションや愛さえあればいいのか?と言えばそれはNO。
他の方が私の記事から間違った情報を受けとってしまったり、巡り巡ってご本人や公式に辛い思いをさせてしまうことは望みません。それはただのやらかしです。

和田選手の記事は初めてということもあり、根拠から遠ざかった妄想が多かった点を反省しています。
(今のところ、引っ込めたり修正したりするレベルではないと判断していますが)

その失敗を踏まえて、慎吾さんの記事ではできる限り根拠を明示することをミッションとしました。
リンク先を明示したりインタビューを書き起こしたりしたのは、それら全てを読者に見てほしいのではなく「この情報はここから確認できますよ、この意見の根拠はこれですよ」という一種の担保なのです。

そして、そういう確認プロセスを踏むことで、私の記憶に正確な知識が定着していきます。なんてwin-winなんでしょう!



以上、このインプットとアウトプットを繰り返していくと、毎日少しずつ――本当に少しずつですが――シナプスが繋がってきます。

今のところは、街なかで38を見ると突然べーやんが脳裏をよぎったり、群馬の話題になると「おがりゅは群馬出身だったな……」と思い出したり、ヘ短調のメロディを聴くとネフタリ先生の応援歌を思い出したり……まではさすがにないか。そんな感じです。

ところで、公式なプロフィールから人格面までカバーしてくれる資料があったらいいなって……思いますよね?

ええ、ええ、ありますとも。私のようなファンなら喉から手が出るほどほしい「まり~んずかん2024 千葉ロッテマリーンズ 選手の図鑑」のことですよね。

ただなんてったって惜しまれるのは、このまり〜んずかんが手に入ったのが試合当日の8月7日ということでした。

ああああああああああああああああ(語彙喪失)
これを脳内に構築するため勉強していたようなものなのに……。

でも、いいのです。
かつてタガログ語(フィリピノ語)をかじっていた時に出会った資料サイトにこんなことが書いてあったので。

およそ語学の学習と言うのは、パターン化された文法的ルールを体系的に整理して頭に叩き込むことから始まります。 こう言った資料は、最初は「完全な分類資料を作ってやろう」と言う意思から始まりますが、その作成過程がとても大切な学習過程となります。 完成に近づく頃には頭の中に自然と分類整理され、理屈がなくても引き出せるようになって行きます。

ウェブサイト「MAFNET」の「タガログ語学習のヒントと教材」より(http://www.mafnet.jp/roman/philippines_forum/phil10.htm)

そう、私は頭の中に資料を作っているのだから、無駄なんてことはないのです。

まり~んずかん+勉強した知識をもって、これからも野球とマリーンズのことを深く知っていく所存です。

さあ、俺たちの戦いはこれからだ! 〜完〜

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